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映画「コットンダイアリー」に登場する尾松琴音さんと自筆のイラスト((c)omatsu kotone)
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映画「コットンダイアリー」に登場する尾松琴音さんと自筆のイラスト((c)omatsu kotone)

 兵庫県小野市出身の尾松琴音さん(23)が、大学の卒業制作で手がけた映画「コットンダイアリー」の上映会が13日、同市高田町の家具店「オカモトカグ」で開かれる。甲南女子大(神戸市)に在学中の2020年から撮影を始めた映画で、新型コロナ下の暮らしをドキュメンタリー形式で見つめた。故郷の小野市を舞台に等身大で表現し、尾松さんは「日常を大切に感じるきっかけになれば」と話す。(杉山雅崇)

 「コットンダイアリー」は、同大文学部でメディア表現を学んだ尾松さんが、卒業制作として撮影した。

 尾松さんは元々写真や絵が好きで入学したが、小野市の成人式実行委員会で動画制作に携わったことをきっかけに、映像の道に入り込んだ。

 作品のプロデューサーには、映画監督で同大教授の池谷薫さんを迎えた。脚本はなく、撮影する中で起こった出来事を尾松さんの目線でドキュメンタリーに仕上げた。

 コットン(尾松さんのニックネーム)がカメラを向けたのは市井の人々。妹の幼なじみの母親や、元刑事の農家、一杯にこだわり、黙々とコーヒーをいれる喫茶店の店主…。カメラは自然な日常を捉え、コロナ下で大学に通えなくなった自身も描写した。

 思いがけず、世界的なパンデミック(感染爆発)の中で映像を製作することになった尾松さんは「コロナ下をどうやって生きたか。私の日記のような映画」と語る。

 今夏、神戸市の元町映画館であった上映会は、好評を集めた。「映画の場面や登場人物それぞれに、共感できる場面があったのでは」と尾松さん。「コロナ下でもいろいろな出来事が全ての人にあった。日常を特別に感じられれば、おかしな世の中でも強く生きられる。そういうメッセージを伝えられたら」と作品に思いを込める。

 上映は午後2時からと午後6時からの2部制。定員はそれぞれ25人程度。入場料1500円(映画に登場するコーヒー付き)。尾松さんのトークショーもある。インスタグラムかオカモトカグまで申し込む。同店TEL090・1022・3407

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