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復活運転を目指しているC56形135号機(大井川鉄道提供)
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復活運転を目指しているC56形135号機(大井川鉄道提供)
加東市観光協会に設置された大井川鉄道支援の募金箱=加東市河高
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加東市観光協会に設置された大井川鉄道支援の募金箱=加東市河高

 今年2月に兵庫県加東市下滝野の県立播磨中央公園から静岡県のローカル鉄道「大井川鉄道」に譲渡された蒸気機関車(SL)を復活運転させるプロジェクトが進んでいる。加東市観光協会も今月、募金箱を設置するなどして後押しし、「長く加東市で親しまれた車両が再び動き出すと想像するだけで夢がある。ゆかりの地として応援したい」と協力を呼びかけている。(岩崎昂志)

 車両は1938年製造の「C56形135号機」で、旧滝野町が75年に国鉄(当時)から借り受け、その後、同公園で展示されていた。老朽化で撤去も検討されたが、SLを走らせながら維持する動態保存に取り組んでいる大井川鉄道から、譲り受けたいとの申し入れがあり、同社の車両保管庫に移送された。

 大井川鉄道はSL4両を使用しているが、経年劣化などで運休も増えているという。2025年に同社創立100周年を迎えることから、C56形の復活プロジェクトに着手し、費用約3億円のうち1億円を募るクラウドファンディング(CF)を9月に始めた。支援金額に応じて、限定品の安全ヘルメットや、SL運転体験、貸し切り乗車権などの返礼品が受け取れる。締め切りは今月末で、28日時点で4900万円超が集まっている。

 加東市観光協会は今月中旬、同市河高の事務所窓口に募金箱やPR掲示を設けた。大井川鉄道のCFも含め、交流サイト(SNS)などでも協力を呼びかけている。同協会での募金は当面続けるが、12月中旬までに集まった分をいったん同社に寄付する予定。同協会の鵜野泰寛さん(41)は「子どもの頃から公園で何度も見ていた車両。動いたらぜひ乗りに行きたい」と期待し、市民ツアーの案も持ち上がっている。

 大井川鉄道へのCF支援は30日午後11時までで、専用サイト「レディーフォー」から。市観光協会の募金については同協会TEL0795・48・0995へ。

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