兵庫県小野市王子町の建設会社「板井建設」が１１月に開設した未就学の０～６歳児対象の室内遊戯施設「ａｍｂａｒ（アンバル）」（同町）が人気を集めている。木材をふんだんに使った施設は同社の板井敏社長のこだわりで、海外のおもちゃや絵本、ボールプールなども完備。板井社長は「パパママと子どもたちがみんなでリラックスできる場所ができました」と自信を見せる。

　オープンのきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大だった。家の中で遊ぶことも多かった子どもたちに安全に楽しく遊べる場所を提供しようと本社横の空き店舗を改修した。

　同社は１級建築士の板井さんの下、注文住宅を多く手がけ、その技術を生かした。大きな窓から光が入る開放的な１階には六角形の本棚がいくつもあり、国内外の絵本がそろう。また、国内産のヒノキの端材を使ったパズルや積み木などもあり、優しい手触りのおもちゃを楽しめる。

　２階は３段に及ぶネット遊具やボールプールがあり、アスレチックのような感覚で遊ぶことができる。子ども用のトイレや授乳室も備えているほか、１、２階それぞれの様子をライブ映像で見守ることができるモニターも設置した。

　アンバルの足立智明マネジャーは「楽しいだけではなく、安全と安心にこだわっている。今後は外国人スタッフも雇い、異文化に触れながら遊べる場所を目指したい」と話している。

　午前９時半～午後５時半（土日祝は午後７時まで）。現在の利用料金は一家族（４人）２時間１５００円（５人目からは１人につき５００円追加）。今後、６～８歳の子どもの利用日（土日限定）も来年度から検討する。アンバルＴＥＬ０７９４・６３・０１１１