国内屈指の室内楽団で兵庫、大阪などで公演を続ける「テレマン室内オーケストラ」と、兵庫・北播磨で活動するピアノ、クラリネット奏者３人が共演するコンサートが２２日、小野市うるおい交流館エクラ（兵庫県小野市中島町）で開かれる。コンサートを前に３人は「緊張しているがコンサートは楽しい。皆さんに素晴らしい演奏を届けたい」と意気込んでいる。

　テレマン室内オーケストラと共演するのは、エクラで定期的に演奏を披露しているピアニストの加門隆太朗さん（３４）＝同県加東市、いずれもクラリネット奏者の星野悦子さん（４２）＝同県三木市、宮崎香織さん（２９）＝同県姫路市＝の３人。

　加門さんは同県加西市出身。３歳でピアノを始め、京都市立芸術大音楽学部を卒業後、加東市を拠点に演奏活動を続けている。２年連続出演となるコンサートでは、ベートーベンの「ピアノ協奏曲第２番」を演奏する予定で、「彼（ベートーベン）に失礼のないような演奏を披露したい」と話す。

　三木市在住の星野さんは大阪音楽大出身。７年前からエクラで演奏するようになった。「クラリネットは素朴さと温かさを兼ね備えた魅力的な楽器」と語り、「オーケストラとの共演はまたとない機会。緊張するが、当日まで努力し、曲と向き合い続けたい」と意気込む。

　１２歳でクラリネットを始めた宮崎さんは、小野市内の学校で吹奏楽部の講師を務めたことがきっかけで、６年前からエクラでの演奏を始めた。今回のコンサートでは、星野さんとともにＦ・クロンマー作曲の「２本のクラリネットのための協奏曲Ｏｐ．３５」を演奏する。「このようなコンサートのステージに立てるのは幸せ。神様に感謝しながら、星野さんとの演奏を楽しみたい」と話していた。

　午後２時開演（開場午後１時１５分）。入場料１人２千円（全席指定）。エクラＴＥＬ０７９４・６２・５０８０