兵庫県加西市立加西病院（同市北条町横尾１）の常勤医が４月から８人減り、３３人になることが分かった。産婦人科医が不在になるため、非常勤医に対応してもらう方向で調整している。また内科医が４人、外科医が２人減って、救急手術が行えない場合も生じうるという。同病院は「対応できない場合、北播磨総合医療センターなど近隣の急性期病院に搬送する」としている。

　市議会３月定例会で病院側が明らかにした。精神科でも医師が２人退職し、常勤医は不在になるため、外来診療は非常勤の医師による完全予約制で継続する。一方、整形外科は１人増え５人になる。

　医師８人が退職する理由について、病院側は市議会で「いずれも個人的な理由。神戸大学病院の意向で引き上げたのではない」と答弁した。

　市立加西病院によると、今後も内科、外科、整形外科の２次救急機能を維持しつつ、近隣の高度急性期病院との連携を強化する。「北播磨総合医療センターや加古川中央市民病院などに非常勤医師の派遣を要請している。直接採用もしたい」と医師確保に動いている。（敏蔭潤子）