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姫路市立小学校の体罰問題で教諭の処分を発表し、頭を下げる県教委の職員=21日午後、兵庫県庁
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姫路市立小学校の体罰問題で教諭の処分を発表し、頭を下げる県教委の職員=21日午後、兵庫県庁
特別支援学級がある校舎。暴言や体罰は複数年にわたって繰り返されていたという=21日午前、姫路市内
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特別支援学級がある校舎。暴言や体罰は複数年にわたって繰り返されていたという=21日午前、姫路市内
神戸新聞NEXT
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 兵庫県姫路市立小学校の特別支援学級で男性教諭が暴言や体罰を繰り返した問題で、兵庫県教育委員会は21日、同学級を担任していた同市立城陽小の男性教諭(39)を同日付で懲戒免職にし、暴言などは担任する児童6人に対し少なくとも34回に上ることを明らかにした。また、職員から暴言などについて報告を受けながら適切な対応をしなかったとして、同校の男性校長を減給10分の1(1カ月)とした。

 県教委によると、男性教諭は2018年度から特別支援学級を担当。同年度から、当時1年の児童を転倒させたり、「分かりません」と言った5年の女児の前で、同僚の女性職員に「こんなやつらに教える意味ありますか。こっちまで頭がおかしくなる」などと言うようになった。

 暴言は本年度に入りエスカレート。5月には「学校をやめる」と言う児童に「ありがとう。ほんまに絶対やめろよ」とも発言した。

 6月9日には、4年の男児が水やり当番の札を隠したことに立腹し「お前なんか必要ない、消えろ、2度と学校に来るな」と言い、男児の腕をつかんで振り回すなどした。女性職員がこの件と、過去の言動の記録を教頭に伝え、校長が市教委に報告したことで一連の事案が発覚したという。

 女性職員は当初から管理職に男性教諭の件を報告してきたが、校長による口頭注意にとどまっていた。

 男性教諭は同校の金管バンドを熱心に指導。最近は新型コロナウイルスの影響で発表の場がなかったという。

 県教委は「常習的で児童の人権を著しく損なう発言をし、教職員の資質に欠ける。校長ももっと早く対応していれば被害が増えなかった」とし、「金管の練習をしても発表できないことに悩む中で、自己コントロールができなくなったのでは。校長の体制も含め指導したい」としている。(古根川淳也)

姫路特別支援学級の体罰
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