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【表1】神戸新聞NEXT
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史上最年少で三冠を達成し、叡王戦スポンサーのマスコット人形を手にする藤井聡太三冠=13日夜、東京都渋谷区
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史上最年少で三冠を達成し、叡王戦スポンサーのマスコット人形を手にする藤井聡太三冠=13日夜、東京都渋谷区
過去5人しか達成していない四冠を保持した経験もある谷川浩司九段
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過去5人しか達成していない四冠を保持した経験もある谷川浩司九段

 将棋の藤井聡太王位が、10月に開幕する竜王戦7番勝負で、最年少四冠に挑戦する。9月の叡王戦では19歳1カ月で史上最年少三冠を達成し、羽生善治九段(51)の記録を28年ぶりに更新した。谷川浩司九段(59)=神戸市東灘区=は「すでに弱点が見つからない」と語る。快進撃は続くのか。(井原尚基)

■序盤力向上、勝率8割超

 将棋界には現在、八つのタイトルがあり、4人の棋士が称号を分け合っている=【表1】。

 各タイトル戦に挑戦者を決めるトーナメントやリーグがあり、勝ち抜いた1人がタイトル保持者と7番勝負や5番勝負を戦い、新たなタイトル保持者を決める仕組みだ。

 藤井三冠は昨年、渡辺明三冠(37)から棋聖を、木村一基九段(48)から王位を奪取し、最年少二冠になった。今年は棋聖戦で渡辺三冠、王位戦で豊島将之竜王(31)=兵庫県尼崎市=の挑戦を退けて二冠を維持。さらに今月13日、豊島竜王に挑戦した叡王戦で勝利し、最年少三冠となった。

 谷川九段は今年5月に「藤井聡太論 将棋の未来」(講談社)を出版。「タイトル戦を重ねたここ数カ月間に、いっそう力をつけ、予想以上の活躍を見せてくれた」と成長ぶりに目を見張る。

 藤井三冠は、大駒の飛車を序盤に左側へ動かさない「居飛車党」だ。谷川九段は数ある居飛車戦法の中でも、互いに飛車先の歩兵を進める「相掛かり」の経験が相対的に不足していたことに着目していたが「ここ1年くらいで研究も指し手の精度もトップクラスになった」と指摘。「中終盤力は棋界ナンバーワン。序盤の精度も上がり、いよいよ弱点が見つからなくなってきた」と分析する。

 10月からの竜王戦7番勝負は、豊島竜王との3回目のタイトル戦になる。谷川九段は「四冠になればまさしく藤井時代の到来でしょう」。

 一方で「藤井さんが重きを置くのは、タイトル数などの記録ではなく、最善手や将棋の真理を追究すること。竜王は名人と並んで特に大きなタイトルですが、普段通りの実力を出し切るでしょう」と予想する。

 数々の最年少記録を更新してきた藤井三冠。「8割を超える本年度の勝率から見ると、八大タイトルのうち5、6個を取っていてもおかしくないほど」という。来春までに最年少五冠の記録を更新する可能性もあるが「竜王戦の先の記録について話すのは気が早い」と慎重だ。

 「藤井さんの魅力の一つは、形勢不利な局面で最善手を選び続け、時に勝負手を放って逆転すること。そういう将棋も見たい」と谷川九段。豊島竜王にも「王位戦と叡王戦で痛い目に遭い、心中を察するところがあるが、強い相手と向かい合ってレベルアップすることを目指し、長期的な観点で勝負に臨んでほしい」と期待を寄せる。

■来春までに五冠の可能性

 「王位」「叡王」「棋聖」の3タイトルを持つ藤井聡太三冠は、10月から4タイトル目の「竜王」獲得を目指す。残る八大タイトルのうち「王将」は7人による挑戦者決定リーグに進出しており、勝ち上がった上で渡辺明王将との7番勝負で4勝すれば、来春までに五冠になる可能性がある。

 ほかの3タイトルはどうか。「名人」は、トップ棋士10人によるA級順位戦の優勝者が挑戦者になる仕組みで、藤井三冠は現在A級に次ぐB級1組に在籍している。仮にA級昇級、名人挑戦、名人獲得のすべてを最短で達成できれば、谷川浩司九段が持つ最年少名人の記録を更新する=【表2】。

 「王座」「棋王」は本年度、挑戦者決定トーナメントで敗れ、挑戦権獲得は来夏以降に持ち越しとなった。

【記事関連インタビュー】谷川浩司九段が藤井三冠を“読む”

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