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支援で届いた角材でボランティアの若者らが作ったベンチ
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支援で届いた角材でボランティアの若者らが作ったベンチ

 2人が腰掛けられるぐらいの古びたベンチ。多くの人が利用したのだろう。元は白かったという木は黒く変色している。格好よくはないが、温かみを感じる。

 阪神・淡路大震災後、神戸市西区にあった西神第7仮設住宅に置かれていた。第7仮設は障害者や高齢者が優先的に入居。多いときで約千世帯が暮らした。

 入居者を支えたのは「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」(当時)。全国から一時、約100人の若者らがボランティアとして集まり、雨漏りの修理や手すりの取り付け、交流の場づくりなどに大活躍した。

 「敷地が広くて、自分の家まで歩くのが大変」。ベンチは、そんな入居者の声を聞いたボランティアが座って休めるようにと手作りした。もう消えてしまったが、パンダやシマウマなどを描き、敷地のあちらこちらに7台ほどを設置した。

 「休憩用としてだけでなく、入居者さんがお話しする場にも使われました」と同ネットワーク代表の宇都幸子(うとさちこ)さん(77)は懐かしんだ。「皆さんが家の中にこもってしまい孤独にならないよう、人と人とをつないだベンチだったんですよ」(坂井萌香)

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 震災の教訓を伝える人と防災未来センターが今春、開設20年を迎える。あの日の記憶を収蔵庫で見詰めた。

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