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図書室に整備された「アッコちゃん文庫」。さらに震災関連の本を増やす予定=神戸市灘区船寺通3
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図書室に整備された「アッコちゃん文庫」。さらに震災関連の本を増やす予定=神戸市灘区船寺通3
浅井亜希子さん(提供写真)
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浅井亜希子さん(提供写真)

 阪神・淡路大震災で犠牲になった当時神戸市立西灘小学校(同市灘区)5年の浅井亜希子さんを悼み、震災や災害に関する本を集めた「アッコちゃん文庫」が同校にできた。同校卒業生で、亜希子さんと登校班が同じだった白川学さん(41)=同市中央区=の寄付を基に、同校が12種類71冊をそろえた。白川さんは「震災を経験していない先生や児童が、災害や防災を学んだり考えたりするきっかけになってほしい」と願う。

 1995年1月17日、亜希子さんは、震災で倒壊した自宅の下敷きになった。体が長時間圧迫され、壊死した部分の毒素が全身に回るクラッシュ症候群を発症し手術を受けたが、2月に亡くなった。

 白川さんは亜希子さんより3学年上。震災時は中学2年だったが、小学生時代は亜希子さんと登校班が同じで、一緒に通学した。「知っている子が震災で亡くなったことが、大きなショックだった」と当時を振り返る。

 西灘小には校門横に、亜希子さんの母親らが「生きた証しに」と寄贈した高さ約3メートルの「アッコちゃんの時計」が設置されている。白川さんは昨年、時計が一時動かなくなり、修復が危ぶまれた末に復活した-という新聞記事を読んだ。「今度壊れたら修復できないかもしれない。自分に何かできないか」と同校に10万円の寄付を申し出た。

 しかし、学校として現金による寄付を受けることはできないため、同校は文庫を整備しようと計画。「いつまでもアッコちゃんの名前が残るように」と願いを込め、図書室の一角に「アッコちゃん文庫」を設けた。

 「ぼうさい・あんぜん絵じてん」「親子のための地震イツモノート」-。震災について知らない教師や児童が増える中、災害や防災について学べる本が並ぶ。

 同校の妹尾和幸校長(51)は「時計や文庫を通じ、西灘小に通っていた亜希子さんに起きたことを子どもたちに伝え、震災を切実に感じてもらいたい」と話した。(小尾絵生)

【特集ページ】阪神・淡路大震災

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