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防災学習で、備えの大切さを伝える環境防災科の生徒たち=兵庫県立舞子高校
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防災学習で、備えの大切さを伝える環境防災科の生徒たち=兵庫県立舞子高校

 全国初の防災専門学科として、兵庫県立舞子高校(神戸市垂水区)にできた環境防災科が4月1日、開設から丸20年を迎える。阪神・淡路大震災の教訓を受け継ぎ、全国の被災地にボランティアへ行くなど、災害と向き合ってきた卒業生は計682人。防災学科は他県の高校にも広がり、災害多発時代に命を守り、助け合う学びを深めている。

 阪神・淡路をきっかけに2000年、兵庫県教育委員会が設置を決定。責任者に抜てきされ、初代科長となる諏訪清二さん(62)=現・防災教育学会会長=らが準備を進め、02年4月に開設した。

 授業では阪神・淡路の被災者など、体験者の「生の声」に耳を傾けてきた。神戸市水道局や関西電力などライフラインの担当者や、被災者支援団体、防災の専門家らにも教わった。

 生徒は新潟県中越地震(04年)や兵庫県西・北部豪雨(09年)、東日本大震災(11年)など災害があると、県内外を問わずボランティアや募金活動を継続。卒業時は毎年、「語り継ぐ」という文集を全員で作る。阪神・淡路の経験や、体験していない世代は家族らから話を聞いてまとめる。卒業生は消防士や教員、警察官、研究機関など、経験を生かして多彩な道に進む。

 取り組みは県外にも広がる。16年度には、東日本の被災地・宮城県多賀城市の県立宮城県多賀城高校に、全国2例目の防災専門学科「災害科学科」ができた。16年に熊本地震が起こった熊本県でも、同県教委が設置を検討している。諏訪さんは「この20年で、学校で防災を学ぶ機会は増えた。命を守るためだけでなく、人のつながりを知ることができるのが防災。教科として扱い、小中高校が連携して教える態勢が必要だ」と指摘する。(上田勇紀)

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