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阪神・淡路大震災、3日で「発生1万日」 揺れ引き起こした断層に全国から見学者

2022/06/02 17:30

 阪神・淡路大震災は3日、1995年1月17日の発生から1万日目となる。地震を引き起こした野島断層を保存する北淡震災記念公園(兵庫県淡路市小倉)には2日、全国から修学旅行などの小中高校生らが訪れ、兵庫を中心に6434人が犠牲になった激震に思いをはせた。

 公園では野島断層のうち、道や生け垣がずれた約140メートルを保存する。地震で東側が約50センチ盛り上がり、南に約1メートルずれた地形を間近で見られる。

 子どもたちは断層を見学し、当時の揺れを再現する体験コーナーにも立ち寄った。修学旅行で初めて来た京都市山科区、百々小学校6年の男児(11)は「実際にこんなことがあって、家がつぶれたんだと思った。いざというときに、自分や家族の命を守りたい」と話した。

 米山正幸総支配人(56)は「新型コロナウイルス禍が少し落ち着き、震災を語る機会が増えたのがうれしい。命の大切さを伝えたい」と決意を新たにした。

 震災では3人が行方不明となり、約4万4千人が負傷。約25万棟の家屋が全半壊した。(上田勇紀)

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