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西宮北高校の校舎=14日午後、西宮市苦楽園二番町(撮影・池田大介)
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西宮北高校の校舎=14日午後、西宮市苦楽園二番町(撮影・池田大介)

 ハルヒの聖地が、少子化の波に直撃された。兵庫県教育委員会が2025年度に統合する高校として14日発表した14校に、人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」のモデルとされる西宮北高校(西宮市苦楽園二番町)が含まれた。カメラを手にしたファンが国内外から訪れる場だけに、統合の行方に熱い視線が注がれる。(山岸洋介)

 アニメの原作者である谷川流さんは西宮市出身。市内には作品のモデルになったと言われる場所が複数あり、その一つが谷川さんの母校、西宮北高だ。

 学校は六甲山系の山すそ、市街地を見渡す高台に立っている。校庭に続く階段、西門から見た建物の外観…。アニメには実物そっくりの風景が描かれる。主人公たちが通うのは、その名も「北高校」だ。

 異変が起きたのは、06年にテレビアニメ化されたころだという。休日を中心に、カメラを手にファンが訪れるようになった。

 ほとんどは校門や校舎を撮影したり、辺りを散策したりするだけだが、中には学校関係者をそれこそ「憂鬱」にさせる不届き者も。作品と同じデザインのトイレを撮影しようと校舎内に侵入するファンや、作中のエピソードをまねて校庭中央に白線で大きく「SOS」と落書きされる被害もあった。

 学校側は相次ぐマナー違反や違法行為に戸惑い、校庭の落書きについては警察に届けた。敷地への立ち入りを禁じる文書をホームページに載せ、理解を求めてきた。

 学校関係者は11年、神戸新聞の取材に「アニメは全て見た。ほとんどの生徒がハルヒや谷川さんを知っている。卒業生の活躍はうれしいし、生徒にもいい影響があると思う」と語る一方、ファンには温かく見守ってほしいと述べている。

 現在はどうか。学校側は14日、取材に「最近は穏やかです。ツイッターの投稿を見ていると、今週も数人は来たようですね」。過去にはファンの行き過ぎた行為もあったが「この学校を愛してくださる皆さんの気持ちを大切にしたい」という。ただ、統合のニュースが流れることで、どういう事態が起きるか「予測不能ですが…」と心配も口にした。

 少子化を理由に西宮北高と統合されるのは、約2キロ離れた西宮甲山高。統合してできる学校の校舎として、どちらかの施設を使うのか、新たに作るのかは、両校の校長教頭や有識者、県市教委が話し合って決め、年内に計画を発表する予定という。

 関係者の1人は「新しく別の場所に作るのは現実的ではない。規模が大きく、利便性もいい西宮北高の場所が軸になるのでは」と推測する。

 もし西宮北高の施設が残れば、ハルヒの聖地として引き続き「巡礼先」になる可能性が高い。在校生や保護者、学校関係者だけでなく、ファンの間でも統合に向けた議論が注目されそうだ。

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