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円山応挙が没する3カ月前に完成させた金地に墨画の「松に孔雀図」=大乗寺(撮影・岡本好太郎)
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円山応挙が没する3カ月前に完成させた金地に墨画の「松に孔雀図」=大乗寺(撮影・岡本好太郎)
茶色い枝、緑色の葉、墨の濃淡や光の加減で色が付いているように見える=兵庫県香美町香住区森、大乗寺(撮影・岡本好太郎)
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茶色い枝、緑色の葉、墨の濃淡や光の加減で色が付いているように見える=兵庫県香美町香住区森、大乗寺(撮影・岡本好太郎)
ふすまの枠からはみ出ても1本の松が描かれているように見える=兵庫県香美町香住区森、大乗寺(撮影・岡本好太郎)
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ふすまの枠からはみ出ても1本の松が描かれているように見える=兵庫県香美町香住区森、大乗寺(撮影・岡本好太郎)
「孔雀の間」(右)から「芭蕉の間」(中央)、「山水の間」(左奥)へと連なる=兵庫県香美町香住区森、大乗寺(撮影・岡本好太郎)
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「孔雀の間」(右)から「芭蕉の間」(中央)、「山水の間」(左奥)へと連なる=兵庫県香美町香住区森、大乗寺(撮影・岡本好太郎)

 「応挙寺」と呼ばれる兵庫県香美町香住区森の大乗寺で、江戸期の画聖・円山応挙の障壁画約45点が9月上旬、保管先の収蔵庫から13年ぶりに元の客殿に戻された。来春まで特別公開している。

 同寺では、1794(寛政6)年に完成した客殿に応挙とその一門が障壁画165点を納めた。いずれもふすまに描かれ、国の重要文化財に指定されている。災害や腐食から守るため、2009年にデジタル複製画に入れ替え、原物は収蔵庫で保管していた。

 応挙はふすまの開け閉めや周囲の風景との調和まで考え、客殿自体を壮大な宗教的空間として構成したとされる。原物を配した客殿の仏教空間を超高解像度のデジタルデータで記録するのに合わせ、来年3月15日までの特別公開を決めた。

 応挙自ら筆を取った「孔雀の間」「芭蕉の間」「山水の間」の原物を見ることができる。

 山岨真応(やまそば・しんのう)副住職(69)は「われわれが生きている間に実物のある客殿を体感できる機会はもうないかもしれない。応挙さんがどんな思いを絵に込めたのか、この場で感じてほしい」と話した。

 午前9時~午後4時(受け付けは午後3時40分まで)。中学生以上1200円、小学生600円。不定休。大乗寺TEL0796・36・0602

(長谷部崇)

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