兵庫県立高校は再編に伴い、25年度から2年間は新校と対象校が併存する「移行期」となる。
3校が統合する三木市では、移行期に三木北、吉川に新入生が入学せず、生徒数が減少するため、文化祭や体育祭などの学校行事の縮小、部活動廃部などの影響が予想される。
県教委は合同行事や部活の合同チームなどを検討する方針だが、新校が設置される三木東から最も遠い吉川は直線距離で約14キロ。日常的な往来が難しく、部活の練習場所や行事の会場でも調整が必要となる。「距離の問題はクリアしないといけないが、在校生が犠牲にならないように」と吉川の藤本哲也校長。三木東の児島義人校長は「合同でやれるところは積極的に」とした。
中播磨(姫路市、神崎郡3町)では姫路南と福崎に新校が設置される。姫路市では合併前の旧4町(家島、安富、香寺、夢前)に3校あった県立高は今回の再編で香寺のみとなる。
新校はともに対象校の中で最も学校規模が大きく、歴史があり、鉄道駅にも近い。それぞれ普通科の設置を想定し、学年のうち1学級は探究的な学びに力を入れる「新学科」とする。姫路南に設置される新校は同校の音楽・スポーツ、網干の国際系、家島の海洋系を継承。福崎の新校は同校の医療・福祉など自然科学系と夢前の地域貢献をテーマにした学びを受け継ぐ。
姫路市連合PTA協議会の竹内有希副会長(51)は「市北部や家島では、高校があるのでバスや定期船などの公共交通機関が維持できており、今後が心配。学力などから地元の高校を選ぶ生徒もおり、十分配慮してほしい」と訴えた。
神戸市は計4校が対象。神戸北、神戸甲北が一緒になる北区の新校は神戸甲北に置く。神戸甲北と同じ総合学科で、各校の地域連携といった特徴を引き継ぎつつ、現在より授業の選択群を広げるという。神戸北の中村征士校長は「地域との結びつきが深いので校地に選ばれなかったのは残念。新校でも変わらず連携できるよう模索する」と話す。
西区の伊川谷、伊川谷北は全日制普通科高校として新校を伊川谷北に置き、うち1学級を普通科新学科とする。国際社会で通用するコミュニケーション能力の育成や芸術・情報分野の教育活動などが特色となる。伊川谷北の岡田和利校長は「統合は両校にとってつらいこと。それを乗り越えるだけの夢のある学校づくりを」とし、伊川谷の衣笠正人校長は「偏差値の中に埋没しない、唯一無二の学校に」と望んだ。
西宮北、西宮甲山の統合では、通学の利便性が高い西宮北が新校の場所に選ばれた。西宮北の宮本美枝子校長は「伝統や地域との関係を築いてきたのは、どちらの学校も同じ。西宮甲山の皆さんの気持ちをしっかり受け止め、一緒にいい学校をつくるため知恵を出し合いたい」と思いやった。
基本計画には新校の特色として、教科の枠を超えた探究活動や、国際社会で活動する人材育成といった5本柱が明記された。西宮甲山が取り組んできた教育者育成のプログラムや通級指導も盛り込まれ、宮本校長は「両校の特色が反映された基本計画。どこを強く打ち出し、ふくらませていくのか、今後の議論が重要」と語った。(長沢伸一、井上 駿、大橋凜太郎、山岸洋介)
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