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立候補予定者に質問する北条高校生=加西市段下町
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立候補予定者に質問する北条高校生=加西市段下町
加西市長選の立候補予定者と高校生が語り合った市長選ミーティング=加西市段下町
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加西市長選の立候補予定者と高校生が語り合った市長選ミーティング=加西市段下町
加西市長選の立候補予定者と高校生が語り合った市長選ミーティング=加西市段下町
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加西市長選の立候補予定者と高校生が語り合った市長選ミーティング=加西市段下町
立候補予定者に質問する北条高校生=加西市段下町
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立候補予定者に質問する北条高校生=加西市段下町

 兵庫県加西市のリーダーを決める市長選(14日告示、21日投開票)を前に、高校生と立候補予定者が市の将来を語り合う「市長選ミーティング」が県立北条高校(同市段下町)であった。生徒たちは、注目される明石市の子育て支援よりも幅広い人口増対策の必要性を訴え、観光振興策や空き家対策など日頃から感じている市の課題を質問した。(敏蔭潤子)

 神戸新聞社が同校の協力を得て告示前の今月2日に実施した。いずれも無所属新人で立候補を表明した前加西市副市長の河尻悟氏(47)と、元加西市教育長の高橋晴彦氏(65)=自民推薦、加西市議の深田真史氏(38)が出席。同校の3年生5人が質問を投げかけた。

■明石よりも選ばれる子育て施策は?

 市内在住の前田莉汐さん(17)は、学校給食や0~2歳児の保育料などを無償化する市の施策「子育て支援5つの無料化」について質問。「他の自治体でも同様の無料化施策があり、地方都市は不利」と指摘し、「それ以外の人口増施策はあるか」と問うた。

 河尻氏は「加西は極端に昼間の人口が多く、働きに来ている人が多い。住みたいが宅地がないという人がかなりいる。住める場所を提供できることが優先順位として高い」と回答。

 高橋氏は「市に貢献したい、住み続けたいという、たくましく心豊かな人材を育てなくてはいけない。産婦人科が無ければ(子どもを)増やす意識が戻ってこない」と主張した。

 深田氏は「教育レベルが高いことは、子育て世代から選ばれる大きな要素。子どもの選択肢を広げ、なりたい夢に近づけるよう、地道に教育に取り組むことが大切」と持論を展開した。

 前田さんは「新たに住む場所を整備して提供したり、教育の水準を上げたりすることで、人が増えるという考えに納得した。そういうことを続ければ、私たちも帰ってきたいと思える市になると思えた」と感想を話した。

■地域に空き家が目立つ

 市内で増える空き家などの対策について、宮﨑萌乃さん(17)は「自分が卒業した保育園や幼稚園が統合で使われなくなっている」と指摘。空き校舎や空き地も含めた活用法を尋ねた。

 深田氏は「(統合計画が持ち上がっている)善防中学校は自然環境が良く、近くの古法華自然公園も含め、キャンプ場やグランピングにも活用できる」と提案。河尻氏は空き家問題について「地域で情報を集め、親族や財産権を持っている人と粘り強く交渉するのが大切」と強調した。高橋氏は「跡地利用まで考えて統廃合すべき」と市を批判。空き家や耕作放棄地の利活用には「国策として法律改正も必要」との見解を示した。

【関連記事】選ばれる子育て施策は? 教育の充実は? 環境や観光も… 高校生が市長選立候補予定者に聞くまちの未来 加西

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