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草替律子さんの名が刻まれた慰霊碑に手を合わせる長女の寺元廷美さん=明石市大蔵海岸通1
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草替律子さんの名が刻まれた慰霊碑に手を合わせる長女の寺元廷美さん=明石市大蔵海岸通1

 兵庫県明石市の明石歩道橋事故の発生から20年となるのを前に、群衆雪崩が起きた中で身をていして乳児を助けた草替律子さん=当時(71)=の長女寺元廷美(ていみ)さん(64)=京都市=が19日、母親が亡くなった事故現場を訪れた。律子さんが救った子どもは今年20歳に。「母が未来を守ったのかな」とほほえんだ。

 律子さんは夫の与一郎さん(2015年に死去)らと花火大会へ行き、群衆雪崩に巻き込まれた。人波に押しつぶされそうなベビーカーから生後約2カ月足らずだった山下翔馬さん(20)を抱き上げ、近くの人に手渡して力尽きた。

 洋裁が得意でおしゃれ好きだった母親には「笑顔の思い出しかない」と寺元さん。最期について「(人助けは)母だけの力ではないけど、近くにいた自分がやれることをやったんだろうな」と思いを巡らす。

 事故後、与一郎さんは翔馬さんを「本当の孫のようにかわいがっていた」といい、亡くなる前年、京都府の病院に入院した与一郎さんを山下さん一家が見舞ったのが最後の対面になった。

 寺元さんは今年、仕事の都合で21日に訪れられないため、1人でこの日、現場で手を合わせた。この時期に咲くアサガオの一種「ヘブンリーブルー」を見ると思い出す母の面影。「あの日も暑かったろうね」と名前が刻まれた慰霊碑をそっとなでた。

(小西隆久)

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