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三木清さんが見守る中、今年も咲いたヒマワリ。明石歩道橋事故で亡くなった優衣菜さんが好きだった=姫路市内
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三木清さんが見守る中、今年も咲いたヒマワリ。明石歩道橋事故で亡くなった優衣菜さんが好きだった=姫路市内
三木優衣菜さん
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三木優衣菜さん

 2001年7月、兵庫県明石市の花火大会で見物客11人が死亡、247人が負傷した明石歩道橋事故は21日、発生から20年になる。姫路市の三木清さん(52)方の畑に今年も、事故で犠牲になった次女優衣菜さん=当時(8)=が大好きだったヒマワリが咲いた。長女(29)は結婚し、2人の孫娘ができた。8歳のままの次女と母親になった長女の姿に、清さんは流れた歳月の重みをかみしめる。(小西隆久)

 ヒマワリは直径約10センチの小ぶりな花を毎年付ける。優衣菜さんの祖母(80)が育てている。

 01年7月21日、優衣菜さんは清さんら家族と明石市の花火大会に行き、歩道橋で群衆雪崩に巻き込まれた。清さんは事故後、遺族会の代表となり、事故の原因や責任を追及し続けてきた。

 優衣菜さんは、今年4月に亡くなった祖父らと草を抜いたり、野菜の種をまいたりと畑仕事を手伝った。清さんは「優衣菜は花が好きだったから」と、命日になると、ヒマワリなど自宅の畑で摘んだ花を事故現場に毎年供えてきた。

 「もう20年なのか、まだ20年なのかはよく分からない」と清さん。一緒に暮らす長女の娘(2)らが最近、優衣菜さんと同じように畑を手伝うようになり、「時の経過を感じることもある」と語る。

 「あの日見た光景は今も鮮明に残っているし、同じような事故は二度と起きてほしくない気持ちは変わらない」。清さんは21日夜も、優衣菜さんの面影を宿す畑の花を事故現場の慰霊碑に手向ける。

 【明石歩道橋事故】 2001年7月21日夜、明石市の花火大会会場とJR朝霧駅を結ぶ歩道橋で見物客が倒れ、0~9歳の子どもと高齢者の計11人が死亡、247人が負傷した。市の事故調査委員会は、事前の警備計画が不十分で、最大約6400人が滞留し折り重なるように倒れる「群衆雪崩」が起きたと認定。神戸地検は、明石署や明石市、警備会社の担当者ら5人を在宅起訴し、全員が業務上過失致死傷罪で有罪判決が確定した。検察審査会の議決に法的拘束力を持たせた法改正後の10年4月、元明石署副署長は全国で初めて強制起訴された。一、二審ともに公訴時効の成立を認め、裁判を打ち切る「免訴」を言い渡し、16年7月、最高裁が指定弁護士の上告を棄却して確定した。

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