J1神戸が獲得した元ドイツ代表FWポドルスキが6日、関西空港経由で神戸空港に到着し、神戸市内のホテルで入団会見に臨んだ。開幕4連勝で一時首位に躍り出た神戸も、現在は3連敗中で11位。29日の大宮戦(ノエビアスタジアム神戸)でデビューが濃厚な代表通算49得点のストライカーは「経験をチームメートに教えることも大事。もちろん、たくさんのゴールを見せたい」と巻き返しへの貢献を誓った。
会見場には、母国ドイツやアメリカなど、海外メディアを含む約50社100人が集まり、神戸の年間シート購入者約200人も駆けつけた。
「こんにちは。ポドルスキです」
神戸空港でサポーターとの交流行事に参加した後、会見場に姿を見せたポドルスキは冒頭、日本語であいさつした。神戸への移籍は「熱烈なオファー」を受け、家族会議で決めたことを明らかにした。
Jリーグについて「アジアで一番強い」としたポドルスキ。クラブ関係者によると、すでに神戸の試合映像を見てイメージを膨らませているといい、本人も「まずはチームメートとのトレーニング。最初の試合にも力を入れる」と調整の速度を上げることを約束した。
サッカーに励む子どもたちに向けては「一緒にサッカーをしたり、教えたりすることは大好き。神戸でもしてみたいが、最後は自分自身の問題。しっかり練習することが大事」とエールを送った。
会見には三木谷浩史会長も同席し「間違いなく世界トップのストライカーの一人」と称賛。ポドルスキ加入によるリーグ全体への波及効果にも触れ「スーパースターを日本に連れてくる大きなきっかけになる」と期待した。
会見の締めのあいさつで「今から神戸牛を食べに行く」と予想外の発言で会場を和ませた大物助っ人。三木谷会長から受け取った背番号10のユニホームにさっそく袖を通し、写真撮影に応じた。クラブ関係者によると、年俸は推定6億円で、19年シーズンまでの2年半の契約になっている。(有島弘記)