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監督退任が発表されたJ1神戸の吉田孝行監督。スタッフとしてチームに残る=神戸市西区、いぶきの森球技場
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監督退任が発表されたJ1神戸の吉田孝行監督。スタッフとしてチームに残る=神戸市西区、いぶきの森球技場

 世界的名門バルセロナ流のパスサッカーの実現と、クラブ初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権獲得。J1神戸はシーズン8試合を残すが、いずれの目標からも遠のき、吉田孝行監督(41)は職を退いた。パスサッカーへの転換というクラブ史上最大級の改革は思うように進まず、現場トップの事実上の解任に至った。

 今季の新体制発表の席上、新設のスポーツダイレクター(SD)に就いた三浦淳寛氏(44)が“バルセロナ化”を宣言。親会社楽天がスポンサーを務める名門とのパイプを最大限に生かし、神戸伝統の堅守速攻からの脱却を図った。

 フロントは人材の確保に乗り出し、いずれも足元の技術に優れた韓国代表の鄭又栄(チョン・ウヨン)と三田を獲得。指揮を託された吉田監督は沖縄キャンプから、最終ラインを起点にボールをつなぎ、攻め込む形を追求した。

 結果も付いてきた。今夏のワールドカップ・ロシア大会の中断前、神戸は大半の試合で相手よりもボールを保持し、チーム総得点はリーグ1位タイ。三浦SDは「順調に来ている」と手応えを示していた。

 改革の歩みを加速させるため、フロントは夏の移籍期間に快速ドリブラー古橋、ビルドアップ能力の高いDF大崎らを獲得。何よりも長年バルセロナの司令塔を務めたイニエスタの加入が最大の補強だった。

 ところが、後半戦に入って低迷。得点力が落ち、クロスからの失点という昨季終盤と同じミスを繰り返した。最後の采配となったG大阪戦前には2週間の準備期間があったが、指揮官は攻守に立て直せず、公式戦4連敗の泥沼にはまった。

 吉田監督は8月のある日、「今季はほとんど攻撃の練習しかしていない」と明かした。攻撃練習に特化したことでボール保持率は向上したが、その裏で守備の崩壊が進行。センターバックの主力だった鄭又栄が今夏に電撃退団したことを差し引いても、組織構築のバランスを欠いたことは否めない。

 一方で、今季は若手を積極的に登用。高卒ルーキー郷家を主力に育て上げ、21歳増山も故障離脱するまでレギュラーを奪う勢いがあった。まさに吉田監督の功績だった。(有島弘記)

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