サッカーJリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸は17日、吉田孝行監督(41)=川西市出身、滝川第二高出=の退任を受け、新監督にスペイン人のフアン・マヌエル・リージョ氏(52)を迎えたと発表した。神戸のシーズン中の監督交代は2年連続となった。
新監督のフアン氏は、かつてバルセロナを指揮したジョゼップ・グアルディオラ監督(47)の師匠と言われている。スペインのレアル・ソシエダなどを率い、チリ代表のアシスタントコーチも務めた。
新コーチ2人も発表され、ヘッドコーチにイニーゴ・ドミンゲス・ドゥラン氏(39)、アシスタントコーチにホルヘ・ムニョス・ディアス氏(43)が着任。どちらもスペイン出身で、新監督のフアン氏とは前任地のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)でコーチ陣を組んでいた。
また、フアン氏の就労環境が整うまで、元日本代表で今季から神戸のアシスタントコーチを務めた林健太郎氏(46)が暫定監督として現場を預かる。フアン氏の手続き完了後、指揮する時期を発表するという。
退任となった吉田監督は今季、スペインの名門バルセロナ流の攻撃的サッカーへの転換に挑戦。7月には、その強豪に長年在籍した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手(34)が加わり、一時は目標とするアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位に迫ったが、3連敗で8位に後退した。J2降格圏も7差に迫り、退任は事実上の解任とみられる。(有島弘記)