2月22日のC大阪との開幕戦。神戸のリージョ監督はビジャ、イニエスタ、ポドルスキのワールドカップ優勝経験者をそろえながら、最前線にFWを置かない「0トップ」を採用した。結末は無得点の黒星発進。今節の鳥栖戦に向け、新システムの課題を検証した。
前線には左からビジャ、イニエスタ、ポドルスキを並べるも、中央のイニエスタが1列下がってボールを配球。タッチライン際に立ったビジャ、ポドルスキはゴール前に顔を出せず、司令塔イニエスタの前方に味方が誰もいない場面が目立った。
開幕約1週間前の沖縄キャンプでは試されなかった布陣で、ある選手は「そんなに(チーム内で)落とし込んでいない」とこぼす。C大阪戦では両サイドバックが高い位置をとり、左インサイドハーフで先発した三田は「自分が中盤でバランスをとった。(ゴール前に飛び込むには)単純に距離もあった」と振り返る。
イニエスタがゴール前の最後の局面に顔を出すことが最善だが、チームでの役割は得点よりも攻撃の演出。DF渡部は「ほかの選手がタイミングよく入っていくしかない」と指摘し、C大阪戦の後半、右サイドバックの西がクロスに頭を合わせた場面を好例に挙げた。
開幕戦のボール保持率は60%を超え、来日初先発のビジャが切れ味鋭いドリブル突破を見せるなど、明るい材料もあった。リージョ監督は1日の練習後「うまくできたことの方が圧倒的に多かった」と手応えを語りつつ、0トップの継続については言及を避けた。(有島弘記)









