サッカーJリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸は8日、新監督にドイツ出身のトルステン・フィンク氏(51)が就任すると発表した。神戸の監督交代は今季2度目。母国やスイス、オーストリアなどで実績を残した手腕に、現在13位からの巻き返しを託す。現監督の吉田孝行氏(42)=兵庫県川西市出身=は就任52日間で退任することになった。
フィンク氏は現役時代に守備的MFとして活躍し、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘン時代に欧州チャンピオンズリーグなどを制覇。指導者に転身後はバーゼル(スイス)やハンブルガーSV(ドイツ)などで指揮を執り、2018~19年シーズンはグラスホッパー(スイス)の監督を務めた。
吉田氏はクラブOBで、ヘッドコーチだった2017年8月、監督に昇格。18年9月までチームを率いたが、スペインの名門バルセロナのようなパスサッカーを進化させるというクラブ側の意向を受け、同国出身のリージョ前監督と交代した。神戸には強化スタッフとして残っていたが、今年4月17日に前監督が突然辞任。フロントの要請に応じ、再登板していた。
03年の延長Vゴール廃止後、クラブワースト記録を更新する7連敗など成績が低迷しても、チーム総責任者の三浦淳寛スポーツダイレクター(44)は体制の維持を明言。6日まであったミニキャンプも吉田氏が率いたが、水面下で後任探しを進めていたとみられる。
今季の神戸はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内のリーグ3位以内を目指して始動。ワールドカップ(W杯)で優勝経験があるビジャ、イニエスタ、ポドルスキの「VIPトリオ」を擁しているが、最下位と勝ち点1差の13位と低迷している。(有島弘記)
◇神戸の2019年シーズン◇
◇2月22日
C大阪との開幕戦。ビジャ、イニエスタ、ポドルスキの「VIPトリオ」が初のそろい踏み。
◇3月7日
バルセロナから加入したサンペールが東京都内で入団会見。
◇3月14日
今季新加入のDF西とMF山口が日本代表に選出。神戸からの代表入りは2014年秋以来。
◇4月17日
リージョ前監督が電撃辞任。吉田監督が再登板を果たす。同日、ポドルスキが主将返上を表明。
◇4月20日
ポドルスキが浦和戦でボールボーイに暴言。Jリーグから厳重注意処分。
◇4月26日
ポドルスキが同28日の川崎戦前にツイッター上で欠場を示唆。クラブから謹慎3日の処分。
◇5月12日
鹿島に0-1で敗れ、2003年の延長Vゴール廃止後、クラブワーストに並ぶリーグ6連敗。試合後の会見で、吉田監督が三木谷会長の「現場介入」を否定。
◇5月18日
横浜Mに1-4で敗れ、リーグ7連敗。
◇5月24日
連敗阻止へ、三木谷会長がクラブハウスを訪れ、選手らを激励。2日後の26日、湘南を4-1で下し、リーグ戦の連敗をストップ。
◇6月1日
世界的名将ベンゲル氏への監督就任オファーを巡る報道を、三浦スポーツダイレクターが否定。
【吉田孝行監督の退任コメント】 ファン・サポーターの皆様、このような結果に終わってしまったことを深くお詫び申し上げます。自分を監督に任命してくれたクラブ、全力で闘ってくれた選手・スタッフ、どんな時も声援を送ってくれたファン・サポーターの皆様には感謝しかありません。12年間、共に喜びや苦しみを味わってきた皆様とお別れするのは寂しいですが、本当にありがとうございました。これからも引き続き、ヴィッセル神戸をよろしくお願いします。









