サッカーJリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(35)が手掛けるスニーカーブランド「ミカクス」の旗艦店が22日、神戸・三宮にオープンする。母国スペインではインターネット通販が中心で、出店は世界初。11日夜に関係者を集めた司令塔は「このプロジェクトの成功を願っている」とあいさつした。
ミカクスは最高経営責任者(CEO)アレックス・デ・ギリオール氏(34)と、その友人でイニエスタの代理人が世界的名手と組み、創業した。ブランド名は友人の2人が若い頃、ふざけ合っていた際に使った言葉「ミカク」が由来で、同氏は「それ自体に意味はないが、僕らの辞書では友情の意味」と説明。イニエスタの妻も参画しているという。
デザインの基本は90年代に流行したスニーカーで、「常に潮流を追っているが、90年代のデザインはエネルギーが強い」とギリオール氏。厚底の商品が多く、イニエスタの哲学を反映させたという「インフィニティ」の靴底には、華麗なプレースタイルを思わせる流線型の模様を施した。商品はいずれもスペイン、ポルトガル、イタリア製の素材を使い、1足2~3万円台で販売する。
店舗は総代理店の株式会社ビーリンク(神戸市中央区)が運営。神戸市役所の東約100メートルのビル1階に入り、JR三ノ宮駅から南に歩いて約10分で着く。
式典には、ダビド・ビジャ(37)らJ1神戸の同僚らが足元をミカクスでそろえて出席。イニエスタは歓迎の言葉を述べた後、鏡開きをして門出を祝った。
営業は午前11時~午後7時。月曜定休。神戸市中央区八幡通4の1の14、B&Lビルディング1階。開業までの問い合わせはビーリンク関西物流センターTEL06・6417・2330
(有島弘記)