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試合後、アンドレス・イニエスタ選手(右)、ダビド・ビジャ選手(左)と記念写真に納まるヴィッセル神戸の三木谷浩史会長=1日午後、東京都新宿区、国立競技場(撮影・中田匡峻)
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試合後、アンドレス・イニエスタ選手(右)、ダビド・ビジャ選手(左)と記念写真に納まるヴィッセル神戸の三木谷浩史会長=1日午後、東京都新宿区、国立競技場(撮影・中田匡峻)

 感極まった表情で優勝カップを掲げるイレブンに、惜しみない拍手を送った。ヴィッセル神戸の経営に情熱を注ぎ始めて16年。三木谷浩史会長(54)は、選手の手で宙に舞った。

 25年前の阪神・淡路大震災が、人生を変えた。

 「限られた中で精いっぱいやらないと後悔する。自分が正しいと思うことを失敗してでもやろう。そういうふうに、ふと思いましたね」

 神戸市で生まれ育った三木谷会長は、震災で母の妹夫婦と、小中学校時代の友人を亡くした。海外出張を取りやめて向かった公民館には遺体が並び、自転車で市内を横断すると、慣れ親しんだ景色が一変していた。当時勤めていた銀行を退職し、起業家に転身。震災から2年後、インターネット通販サイト「楽天市場」を開設し、国内外で70を超えるサービスを展開する巨大企業に成長させた。

 一方のヴィッセルは発足後、神戸市の出資などで運営されていたが、観客動員数の低迷などで赤字続き。2003年、当時のクラブ幹部から三木谷会長に営業譲渡の打診があった。

 「今だから言えるが、引き受ける気はなかった。だけど『引き受けないとどうなるの』と聞くと、『消滅します』と。さすがに忍びない。お金も大量に損すると分かっていたが、引き受けた」

 自身の個人資産管理会社が経営権を引き継ぎ、私財も投じた。選手補強や監督人事で支出が膨らみ続け、06年には累積赤字約29億円を個人で補填。総工費2億3千万円を投じ、育成組織の高校生らが使う選手寮「三木谷ハウス」も建てた。2度のJ2降格を経て、15年に楽天の完全子会社に移行すると、豊富な資金力で、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)ら大物を迎え入れた。

 チーム創設25年目に手にした初の栄冠。「神戸で生まれ育ったから、今の自分がある。恩返しだと思って引き受けたら、どっぷりはまっちゃいましたね」。言葉に故郷とチームへの愛があふれた。(有島弘記)

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