サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区の決勝トーナメント1回戦が7日、カタール・ドーハのハリファ国際競技場であり、ヴィッセル神戸は元スペイン代表MFイニエスタのゴールなどで上海上港(中国)を2-0で破り、ベスト8に駒を進めた。
■イニエスタ口火、難敵を零封
ここ一番で頼りになるのが世界屈指の司令塔たるゆえんだ。欧州王者に4度輝いた元バルセロナのMFイニエスタが、鮮やかな先制弾で神戸をベスト8に導いた。
「100パーセントでプレーしないとやられる」とアジアの戦いに集中していた36歳の主将が、前半31分にまばゆい光を放つ。ゴール前で山口の縦パスを受けて反転。中央に切れ込みながら左足を振り抜くと、ボールはGKの左手をはじいてゴールに向かった。
一発勝負で先制点の意味は絶大。勇気を得たチームは後半5分に西が加点した。前線で起用された元日本代表サイドバックは「みんながうまく回るように」と攻撃の潤滑油に。「Jリーグで適性ポジションを試してきた」という三浦監督の策が、再開初戦に続いてはまった。
大一番を前に、応援フラッグが日本から届いた。サポーターらが書き込む映像も試合前に流されたという。気持ちを背負い、守備も9月30日のJ1リーグ以来の完封につなげた。
試合後のイニエスタは、両手でつくった「6」をカメラに向けた。外国人枠の関係で登録を外れた「背番号6」のサンペールを思いやるメッセージ。負傷交代は気掛かりだが、心優しき大黒柱が神戸には必要だ。
■イニエスタ負傷後半に途中交代
前半、巧みなボールタッチで神戸に先制点をもたらしたイニエスタだったが、右太ももを痛め、後半23分に安井と交代。ピッチに座り込んだ後、自ら立ち上がり、歩いてベンチに退いた。
準々決勝は10日、準決勝は13日と中2日で試合が続く。目標のアジア制覇に向け、攻撃をけん引する大黒柱が出られないとなれば大打撃だ。三浦監督は「イニエスタの脚の状態は心配だが、(準々決勝へ)しっかり準備したい」と話した。









