姫路市の未来像を若者が語り合うタウンミーティング「ひめじ創生カフェ」(神戸新聞社共催)が8月23日、姫路市市ノ郷のザ・ロイヤルクラシック姫路であった。高校・大学生や社会人ら106人が「若者が姫路で働くために必要なこと」をテーマに意見を交わした。
市が2016年3月に策定した「ひめじ創生戦略」の一環。カフェは2回目で、若者の声から地域課題などを掘り起こし、施策に反映させる。
冒頭、市の担当者が「姫路は大阪や東京への転出が多く、人口は約40年後、現在の53万人が36万人に減ると試算されている」と説明。人口減少などの課題を踏まえ、議論が始まった。
参加者は13のテーブルに分かれ、席替えを繰り返しながら意見交換。「脱昭和なまち」「ストレスフリーなまち」「早く眠らないまち」などのキーワードをまとめ、班ごとに発表した。
姫路高校2年の金川蒼弥さん(16)は「刺激的だった。まちを知るきっかけになった」。姫路信用金庫に今春入社した梅谷真由美さん(22)は「大学で市外に出て、姫路愛に目覚めた。将来への危機感を共有できた」と話した。
石見利勝市長は「今後も続けたい。きっとすごい知恵が出る」と期待していた。(木村信行)