マンスリー全区特集
武術や体操、ブレークダンスの動きを組み合わせた新スポーツ「トリッキング」。昨年12月にオランダ・アムステルダムで開かれた世界大会の一般部門で、神戸市立原田中学校2年の岩本将成さん(14)が頂点に立った。
宙返りする間に体を4回ひねる大技が武器で、ついたニックネームは「神戸のひねり王子」。20カ国以上から競技者が参加する中、5通りに増えた4回ひねりを勝負どころで披露し、20~30代の相手を次々と倒していった。試合後、世界の競技者ら約6千人からインスタグラムの友達申請が送られてきたという。
世界を手にしても、「ひねり技に頼らなくても優勝したい」「今年中には前人未到の5回転を完成させる」と向上心は尽きない。
目標を尋ねると「トリッキングをオリンピック競技にすること」と明快な回答。「世界王者を維持し続ければメディアにも注目される。知名度が上がれば五輪にもつながる」。広がる夢を応援したくなった。(西竹唯太朗)
2019/1/9