“昭和の民”に愛された独特の構文がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは「昭和の民なので『恋しさとせつなさと心強さと』と『部屋とYシャツと私』と『俺とお前と大五郎』はだいたい同じ心のポケットに入ってるので取り出そうとすると全部出てくる」という漫画家・シギサワカヤさんの投稿(@ktos_tw)。
「恋しさとせつなさと心強さと」(1995、平成7年)は篠原涼子のヒット曲、「部屋とYシャツと私」(1992、平成4年)は平松愛理のヒット曲、「俺とお前と大五郎」は1985(昭和60)年の発売以来、協和発酵(現・協和キリン)の看板商品だった甲類焼酎「大五郎」のCMソング。それぞれ、平成初期に注目を浴びたフレーズだが、支持者の大半は昭和世代なので「“昭和の民”に愛された」と言っても差し支えなかろう。
シギサワさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「恋しさとせつなさと心強さを持った大五郎がワイシャツ着て部屋に居るんですね」
「『鈴と小鳥とそれから私』も入っていませんか?」
「『きみとぼくとでヤンマーだ』も入ってます」
「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない……は少し違うか……」
「『酒と泪と男と女』も追加」
「ケンとデリカッと ケンとギルバーと」
など数々の共感の声が寄せられている。
シギサワさんにお話をうかがってみた。
ーー昭和、平成にありがちな「◯と△と×」のようなネーミングに対するご感想をあらためてお聞かせください。
シギサワ:私自身昭和生まれの平成育ち、現在令和と生きてきて、こうしたネーミングは初見のインパクトも然りながら、時を経ることで色んな思い出と共に長く愛されるフレーズへと熟成されてゆくのだなあと改めて。
ーーこういった愛着がご自身のお仕事に出てしまうことはあるでしょうか?
シギサワ:こうした心地よい言葉のリズム感は、自分の仕事の中でも大事にしていけたらと思います。
ーー他にオススメの「◯と△と×」があればお聞かせください。
シギサワ:個人的おすすめ…を申し上げる前に皆様のリプライで「◯と△と×」が出尽くしてしまった感があります(笑)。皆様の心のポケットの中身も意外にごちゃごちゃになってる…!という謎の安心感がありました。
ーーこれまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。
シギサワ:皆様いろんな想い出をぎゅぎゅっとポケットに詰めて、今を暮らしてらっしゃるんだなあ、と…。
過ぎ去ってゆくものばかりの中にあって、たまに取り出して眺めるのも悪くはないなあと思いました。
□ □
読者のみなさんにはお気に入りの昭和の民構文はあるだろうか?過去の流行は巡り巡ってまた最新になることがある。温故知新のつもりで昭和・平成の名フレーズを振り返るのもいいかもしれない。
なお、今回の話題を提供してくれたシギサワさんは現在、白泉社が年3回発刊している漫画雑誌「楽園 Le Paradis」で疑惑の陰謀に満ち満ちた大人のファンタジー長編「諍い・ハーレム」を連載中。単行本も出ているので、興味を持った方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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