「小さい頃から、この子の老後は仕事も辞めてずっと一緒にいようと決めていました。仕事がつらいときも、辞めたくてしかたないときも、いつかのためにとひたすら働いてきました。もうすぐ15歳、ついにお仕事辞めます！ もうずっと一緒やで」
そんな思いのこもった投稿がXで大きな話題になっています。写っているのは、散歩中に遠くを見つめるポメラニアンの「どん吉」くん。ふだんは「どんちゃん」と呼ばれ、12月14日に15歳の誕生日を迎えます。飼い主さんは、どんちゃんを迎えた幼い頃から「シニア期に入ったらそばにいてあげたい」と心に決めていたそうです。そしてついに、長年の想いを叶える大きな決断をしました。
この報告には5.9万件超の“いいね”が集まり、「お疲れさまでした」「幸せで胸がいっぱいに」といった温かい声が続々と寄せられています。飼い主のどんべえさん（@dodo_donchan12）にお話を伺いました。
■いつか迎える“その時”のためにーー胸の奥で育て続けた想い
ーー退職の報告が大きな反響を呼びましたね。いつころから決めていましたか。
「1歳になる頃にはすでに思っていました。これといったきっかけがあったわけではなく、自然と『この子が歳を重ねたら一緒に過ごしたい』と思うようになったんです。当時は私もフルタイムで働いていて、どんちゃんもお留守番を頑張ってくれていたので、シニア期にはできるかぎりそばにいようと心に決めていました」
ーー改めて、今のお気持ちは？ また、今後はどのように過ごしたいですか。
「こうして私が仕事をやめて、どんちゃんのそばにいられるのは主人のおかげだと思います。実は主人が、私とどんちゃんの幸せを支えてくれている影の立役者なんです。退職後は、一緒に食べられるおやつを作ったり、『今日は暖かいからお散歩行こうか！』とふらっと出かけたり、気ままにのんびり過ごしたいですね」
ーーさまざまなリプライが寄せられましたが、印象に残った声はありますか。
「本当に多くの方に見ていただき、驚いています。『今までお疲れさまでした！』というお言葉をいただき、とても嬉しかったです。これまで何度も仕事を辞めたいと思う場面がありましたが、そのたびにフォロワーさんが心配してくれて、励ましてくださったおかげで踏ん張ることができました。今回の報告にも優しい言葉を寄せていただき、感謝の気持ちでいっぱいです」
ーーどんちゃんは、どんな性格の子ですか。
「自由奔放で、やりたい放題ですね（笑）。ただ、他人に迷惑をかけない範囲で、のびのび育ててきました。散歩の時間になると自分から『行こうよ！』と誘ってくるので、できるだけ好きなタイミングで外に出るようにしています。今は歳を重ねて耳が遠くなったので、驚かせないように気をつけて、優しく触れ合うことを心がけています」
リプライには、飼い主さんを労う声や、どんちゃんとのこれからを願う温かな言葉が数多く寄せられています。
「幸せがあふれてる」
「うらやましい決断です」
「こういう生き方素敵だな」
「俺もそんな生き方をしたい」
「ゆっくり時間が流れてほしいね」
「どんちゃんママ、お疲れさまでした」
「スゴい！ なかなかできない決断だよ」
「楽しい宝物の思い出をたくさん作ってね」
「静かな決意と、長年の思いが伝わってきました」
「どんちゃんとともに走った15年、素晴らしいです」
「どんべえくんは最良で、最高の飼い主さんに恵まれました！」
「めいっぱい甘やかして抱きしめて、穏やかで楽しい日々が続きますように」
（まいどなニュース特約・梨木 香奈）
