鉄人爺さん、略して鉄爺。43年の会社生活を卒業し、「暇を持て余さない老後」をコンセプトに第二の人生にチャレンジする。里山、自転車、マラソン、旅にグルメに…。
2枚の写真を並べた。モノクロのものが撮影されたのは昭和38年8月11日。新しい方は令和4年10月8日。その間には59年余りの歳月の溝がある。
舞台はともに岡山県高梁市。古い方に写っているのは私の母親の実家の庭で、母親の両親(私にとっては祖父母)の金婚を祝うために7人の子供とその家族、親族34人が集まった。そして先日、祖母の50回忌を催すために映画「男はつらいよ」の舞台としても知られる薬師院泰立寺に顔を揃えた22人が写っているのが新しい方の写真だ。
祖母は明治24年の生まれ。4歳上の祖父との間に8人の子をもうけた。長男は大正3年生まれ、末っ子となる6男は昭和10年、祖母が44歳の時の子供だ。昭和19年には次男を太平洋戦争で失った。
平成16年に子供、孫世代の有志が協力して「住まいの記憶」という一族の歴史を綴った本を編纂した。それを読むと激動の時代に翻弄されながら、大家族を守り抜き、子供たちを育て上げた夫婦の生きざまに胸が締め付けられる。
残った7人の子供たちはそれぞれが幸福な家庭を持ち、私たち孫世代を生み、育てた。孫世代は結局、18人を数えるまでに至り、大いなるにぎやかさを遺して祖父は昭和42年、祖母は49年にこの世を去った。
両方の写真に写っている者となると私も含めて13人しかいない。祖父母の子供世代で出席できたのは末っ子の6男夫婦だけ。大半が鬼籍に入り、存命の者も出かけることがままならない状態にある。年齢を考えれば皆80代後半から90代。無理からぬことかもしれない。
18人いた孫世代も今は14人に減った。そのうち12人が今回顔を揃えたことは特筆に値すると思う。その一方でこの間、一族に加わった者も少なくない。配偶者であり、新たに生まれたひ孫世代であり、玄孫世代であり。仏壇に飾られた祖母の笑顔の肖像は、22人とともに写るべき彼らの姿を思い浮かべているかのようだ。
何年か先に再び皆が集う機会があったとしても、今回と同じ顔触れということを望むのは難しいかもしれない。しかし、新しいメンバーを加え、22人以上のにぎわいを生むことは不可能ではあるまい。
そのために自分たちが果たすべき役割を痛感したのが私も含めた12人の孫世代。3枚目の写真をいつか。それを楽しみに。
(まいどなニュース特約・沼田 伸彦)
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