ピースくん(推定3~5歳・オス)は、車の修理工場に住み着いていた野良猫だった。2022年6月頃、埼玉県在住のSさんに出会った。
9月、Sさんは、その修理工場を訪れた時、ピースくんが怪我をして脚を引きずっているのを見て、動物病院に連れて行こうと思って保護した。
「幼い頃、近所にいた白い野良猫と毎日一緒に過ごしていたので白猫に特別な想いがあり、以前から気にかけていた猫だったので、すぐにキャリーを買ってきて捕まえ動物病院へ行きました」
■段ボールハウスの中から出てこない
Sさんは、2015年、2020年に愛犬を亡くした。家の中が寂しかったので、これも縁だとピースくんを飼うことを決めたという。ピースくんは、初日はとても緊張していて、キャリーから全く出てこなかった。
「保護をして1カ月間は段ボールハウスの中から出てこない日が続いたため、傷が治ったらリリースするべきか本当に悩みました。保護猫活動をされている方からのアドバイスやうちの子がエイズキャリアということもあり、家猫になってもらう覚悟を決めました」
今ではすっかり家族の一員で、性格が先に亡くなった犬と似ているので、Sさんは、「あの子の生まれ変わりではないか」と思っている。
■家の子になってくれて、本当にありがとう
最初は「ノラ」と呼んでいたが、ピースくんはなかなか懐かず、何かあれば「シャー、シャー」怒ってばかりいた。平和に暮らせるように「ピース」と名づけたそうだ。
ピースくんは甘えん坊。寝る時間になると一緒に寝ようと催促にきます。とにかく人にくっついているのが大好きだ。穏やかで、どこを触っても嫌がることなく、爪切りも簡単にできるという。
「猫初心者の家族にとっては、とても良い子なので助かっています」
Sさんは、家族が増えたことで、幸せも増えたと感じている。
「ピースは弟が大好きで、いつもべったりくっついています。お互い大好きという様子を見ていると、こちらも幸せになります。また、母は昼間一緒にいる相手ができたため嬉しそうで、1日に何度も写真を送ってきます」
図書館で猫関係の本をたくさん借りてきたり、爪研ぎや柵を自作したり、Sさんは充実した日々を過ごしている。ピースくんのために空気清浄機やエアコンを設置したので、人も過ごしやすくなったそうだ。
Sさんはピースくんに、「家の子になってくれて、本当にありがとう。世界一幸せな猫になって長生きしてね」という言葉を伝えたいという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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