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生活に支障きたす「慢性疲労症候群」

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神戸新聞NEXT 患者の話に耳を傾け「オーダーメード医療」を施す倉恒弘彦客員教授=大阪市立大医学部疲労クリニカルセンター(画像の一部を加工しています)
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 「疲れに弱い人」と誤解されることも多い、慢性疲労症候群(CFS)。だが、重症患者の実際の生活は壮絶だ。

 兵庫県川西市の男性(57)は1997年5月、突然自宅の階段を下りられなくなった。立ち続けることさえできず、幹部だった不動産会社を退職。顔の筋肉も重いと感じる日々が続いた。2年ほど前、CFSに近い疾患とされる線維筋痛症を併発。全身に鋭い痛みも感じるようになった。「血管にガラス片が流れているよう。服を着ても痛い」

 現在は年に数回、大阪市立大の疲労外来を受診する。電車で通った時期もあるが、車内で横にならざるをえず、妻(60)に膝枕してもらった。現在の病態は最も深刻なレベル。男性は「この病気の苦しさは、家族にさえ伝わらないこともある。一般の人に分かってもらえるとは思わない。生活保護を受けると車を持てないため、引っ越さない限り受診できなくなる。出口が見えない」と話す。

 大阪大、大阪市立大などで兵庫県の患者も数多く診察してきた関西福祉科学大の倉恒弘彦教授によると、2015~16年度のCFS患者314人の実態調査で、患者数は女性が男性の2.45倍。平均年齢は42.8歳で、治療を受けても回復がみられない患者が半数以上いる一方、学校や職場に休まず通えるようになった人も約2割いるという。

 脳に磁気刺激を加える手法や、耳鼻科的な治療を模索する機関もあるが、現時点で治療法は確立しておらず、漢方薬を処方する医療機関が多い。

 倉恒教授は「臨床医向けの診断基準が作られ、より多くの患者が診断書を書いてもらえる環境が整ったことは、この病気に対する社会保障が乏しい現状において、非常に大きい」と話している。(霍見真一郎)

2019/7/6

 健康だった人が感染症などをきっかけに極度の倦怠(けんたい)感や痛みに襲われ、日常生活に支障をきたす「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」。発症の仕組みが解明途上で社会の理解が広まらないため、「誰もが疲れを我慢してる」「なまけ病」などと言われて傷つく患者も多いという。国内初の患者が出てから約30年。日本には現在、約30万人の患者がいるとされる。最新の脳科学研究により、「脳内炎症による自律神経系の内科疾患」である可能性が高まっている。

【からだ】筋痛性脳髄膜炎 診断基準

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