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生活に支障きたす「慢性疲労症候群」

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脳の炎症部位と症状の関係性が認められた研究成果を説明する渡辺恭良プログラムディレクター=神戸市中央区、理化学研究所

脳の炎症部位と症状の関係性が認められた研究成果を説明する渡辺恭良プログラムディレクター=神戸市中央区、理化学研究所

 1989年7月、大阪大学微生物病研究所付属病院(大阪府吹田市)に、当時30歳の女性が入院した。全身の強い倦怠感や腕の痛みを訴えたが、症状を裏付ける客観的データがない。診察した倉恒弘彦・現関西福祉科学大教授は「最初は本当に身体の病気かと疑った」と振り返る。しかしある日、回診した木谷照夫教授がつぶやいた。「慢性疲労症候群(CFS)ではないか」。日本初の症例が見つかった瞬間だった。

 その5年前、米国ネバダ州の村で、約200人の大人や子どもが相次いで体調不良を訴え、仕事や学校に行けなくなった。国の機関が調査したが、明確な原因が見つからなかった。そこで調査を継続するため、多くの患者に共通する状態からCFSという疾患名が付けられた。

2019/7/6

 健康だった人が感染症などをきっかけに極度の倦怠(けんたい)感や痛みに襲われ、日常生活に支障をきたす「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」。発症の仕組みが解明途上で社会の理解が広まらないため、「誰もが疲れを我慢してる」「なまけ病」などと言われて傷つく患者も多いという。国内初の患者が出てから約30年。日本には現在、約30万人の患者がいるとされる。最新の脳科学研究により、「脳内炎症による自律神経系の内科疾患」である可能性が高まっている。

○【慢性疲労症候群】写真①渡辺先生

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