新ひょうごの医療

神戸新聞NEXT
がん治療などに伴うロボット支援手術の保険適用が2018年度以降、大幅に拡大。胃がんのほか、肺がん、食道がん、膵(すい)がんなどが認められ約20種になった。患者の費用負担が原則3割に抑えられ、年齢や収入に応じて決まる高額療養費制度を適用することで、大幅な費用負担の軽減が進む。
厚生労働省が有効性や安全性を認めた手術法に対し、保険が適用される。国内では12年度、前立腺がんの手術で初めて適用され、泌尿器科を中心に、「ダビンチ」の活用が広がった。16年度には腎がん治療が追加され、18年度は胃がんや食道がん、肺がんなど10種類以上の手術が加わった。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。
- 手術支援ロボット「ダビンチ」
2020/4/4~2020/4/4
胃がんが減少する一方で、胃と食道のつなぎ目(接合部)にがんができる患者が増加している。このがんは、腹と胸を分ける横隔膜に囲まれ、奥深いところにあるため手術が難しい。こうした手術に有効なのが支援ロボット「ダビンチ」。執刀医が操作すると、ロボットが精密な動きで切開、縫合する。兵庫医科大学病院(西宮市武庫川町)などでは、こうした先進技術を積極的に運用している。(井川朋宏)

