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(5)ふれあい つながり求めて集う
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2004・4・13 仮設時代のノウハウで切り盛り=神戸市灘区摩耶海岸通、HAT神戸・灘の浜 1997・10・11 部屋の外に出てこられる人は元気だった=神戸市西区平野町向井
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2004・4・13 仮設時代のノウハウで切り盛り=神戸市灘区摩耶海岸通、HAT神戸・灘の浜

1997・10・11 部屋の外に出てこられる人は元気だった=神戸市西区平野町向井

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  • 1997・10・11 部屋の外に出てこられる人は元気だった=神戸市西区平野町向井

2004・4・13 仮設時代のノウハウで切り盛り=神戸市灘区摩耶海岸通、HAT神戸・灘の浜 1997・10・11 部屋の外に出てこられる人は元気だった=神戸市西区平野町向井

2004・4・13 仮設時代のノウハウで切り盛り=神戸市灘区摩耶海岸通、HAT神戸・灘の浜

1997・10・11 部屋の外に出てこられる人は元気だった=神戸市西区平野町向井

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  • 1997・10・11 部屋の外に出てこられる人は元気だった=神戸市西区平野町向井

 震災から三年目の秋だった。神戸市西区の仮設住宅で催された運動会をのぞいた。玉をかごに投げ入れ、明るく笑い合う光景が広がった。

 参加者の多くは高齢者。部屋に戻ると、話し相手もなく、黙り込む人が多いと聞いた。

 とにかく部屋から出てきてもらおう。住民自ら知恵を出し合って企画を立てた。炊き出し、バザー。文化祭なんてのもいいかも。その一つが運動会だった。

 「おしゃべりするだけで気分が変わるんです」。運動会で、そう話すお年寄りがいた。

 同じ風景に最近、出会った。同市灘区の「HAT神戸・灘の浜」。

 震災後にできた街。復興住宅が並ぶ。入居者のうち六十歳以上が七割を占める。

 約三年前、住民の婦人グループが「ふれあいサロン(喫茶)」を始めた。五十円でコーヒー一杯とロールパン一個。月二回の集いに、毎回百人以上が足を運ぶ。

 夏祭り、もちつき大会。イベントの数は、年に二十回を超える。なぎさふれあいのまちづくり協議会の坂本一夫委員長(78)が言った。

 「誰かと出会う。その楽しみが、きっと生きがいになる」

 仮設住宅の記憶と知恵を生かす。社会が潤う。

(写真部 岡本好太郎)=おわり=

2004/5/14
 

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