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2007・1・17の紙面から

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ろうそくの灯で描かれた「真実を見る目」=16日午後5時46分、伊丹市昆陽池、昆陽池公園(撮影・中西大二)
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ろうそくの灯で描かれた「真実を見る目」=16日午後5時46分、伊丹市昆陽池、昆陽池公園(撮影・中西大二)

ろうそくの灯で描かれた「真実を見る目」=16日午後5時46分、伊丹市昆陽池、昆陽池公園(撮影・中西大二)

ろうそくの灯で描かれた「真実を見る目」=16日午後5時46分、伊丹市昆陽池、昆陽池公園(撮影・中西大二)

 6434人が犠牲になった阪神・淡路大震災は17日、発生から丸12年を迎える。被災地では夜明け前から、犠牲者を悼む人たちが各地に集う。今年は13回忌。寺院などでは例年以上に鎮魂の鐘が響く。震災は現代社会にいくつもの課題を突きつけた。高齢者のケア、住宅の安全、ライフラインの確保…。教訓を生かす取り組みも進む。「風化はさせない」と、防災行事を行う兵庫県内の学校はこれまでで最も多い。1月17日。祈りに包まれながら、未来につなげる原点の日が巡ってきた。

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神戸市 消火に雨水管活用 全国初 マンホールから取水

 阪神・淡路大震災で広範囲に断水し、消火用水が不足したことを教訓に、神戸市は十六日までに、街中をめぐる雨水管に手を加え、消火用水に活用する方針を固めた。一定量の水が常時流れる地下の“水路”に着目。火災時には水をせき止めてポンプなどでくみ上げる。この手法なら取水時に特殊な工具を必要とせず、一度に複数個所から取水できるほか、防火槽などの埋設と比べ、コストも抑えられるという。(三木良太)

 雨水管の水を貯水タンクなどに利用するケースはあるが、直接取水するための整備は「全国でも例がないはず」(同市)としており、既存施設を活用した災害対策として注目を集めそうだ。

 同市の下水道は、家庭排水などの汚水と、雨水とに分けて送水している。雨水管は山から海にかけ南北に敷設され、総延長は約六百キロメートル。このうち一部の管には処理場からの高度処理水や、六甲山の伏流水が流れ込んでおり、消火に必要な水が常時確保できるという。

 このため、市はマンホールの下の管に溝をつくり、マンホールのふたの裏に取り付けた板などを溝にはめこめるよう加工、少量の水でも水をせき止めることで、消火用水として利用できるようにする。

 同市のマンホールは三十メートルごとにあり、消火施設が手薄になるエリアを選んで整備できる。今後、関連する部局で調整し、取水できるマンホールのふたの色を変えるなどして災害時に役立てる。

 震災では断水に加え、同時多発的に発生した火災により消火水が不足。その経験を踏まえ、同市は、市街地を二百五十メートル四方の升目で区分し、消火栓以外の水利がないエリアに耐震性防火水槽などの設置を進めているほか、同市兵庫区では火災時に消火用水にも活用できるせせらぎを整備している。

 市は「災害時には予想できない事態が起きることを震災で経験した。第二、第三の消火用水として雨水管が活用できれば」と期待している。

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各地で追悼行事 献花、記帳など

 十七日は、地震発生の午前五時四十六分を中心に各地で追悼行事がある。

 兵庫県などは正午前から神戸市中央区、人と防災未来センターで「ひょうご安全の日 1・17のつどい」を開く。知事、新成人代表らが言葉を述べる。被災地を歩く「メモリアルウォーク」も五コースである。

 神戸市は遺族、市民らと連携して「1・17のつどい」を同市中央区の東遊園地で開く。竹筒にろうそくをともし、午前五時四十六分に黙とう。午後九時まで記帳や献花を受け付ける。

 西宮市奥畑の「西宮震災記念碑公園」や、芦屋市の「慰霊と復興のモニュメント」(芦屋公園内)、宝塚市の「鎮魂之碑」(ゆずり葉緑地)などでも記帳や献花を受け付ける。淡路市も市内七カ所に記帳所を設ける。

 県内の学校や幼稚園で関連行事を予定しているのは過去最多の千二百八十校園。全校園の56%にあたり、避難訓練や防災教育などに取り組む。

 また、大規模な法要を行う寺も目立ち、正午に鐘をつく寺院や教会は二百三十六カ所に上る。神戸港などでは三十五隻の船舶が汽笛を鳴らす。

2007/1/17

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