六甲アイランドとポートアイランド、二つの広大な人工島に挟まれた摩耶埠頭(ふとう)。1機のガントリークレーンがぽつんと立つ。その姿はまるで群れから離れたキリンのようだ。
震災は港をことごとく破壊した。多くの関係者が知恵を絞り、力を束ね港湾機能の早期回復に奔走。摩耶埠頭は比較的被害が小さく、岸壁の応急復旧で済んだ。震災2カ月後の1995年3月20日にコンテナ船の入港と荷役を再開し、ミナト復活の礎となった。
クレーンは、現在休止中。荷役の舞台が両人工島に集約されたこともあり、2002年7月から稼働していない。夫婦のように並び立っていた相方のクレーンは03年11月、静岡県の港に売却された。
朱色の塗装が陽光に映える。港再生の第一歩を刻んだ記憶は色あせながらも、空の青、海の青にも染まらず-。(宮路博志)
2017/1/11









