
神戸港を望む一室で、鈴木商店の波乱の歴史や功績を語り合った(右から)加護野忠男さん、玉岡かおるさん、佐藤廣士さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社(撮影・中西大二)
開港間もない神戸から発祥し世界に勇躍した巨大商社・鈴木商店。大正期には売上高日本一に上り詰めたが、昭和金融恐慌で破綻した。連載「遙かな海路」は、神戸港開港150年目を機に1年間にわたって、幻の商社の命運をたどってきた。その最終回は、鈴木をよく知る経済人、学者、作家の3氏が果たした役割や港の未来を語り合った。
鈴木が立ち上げた大手鉄鋼メーカー神戸製鋼所で相談役を務める佐藤廣士(ひろし)さんは「日本が貿易を国のなりわいにする流れを、神戸の地からつくった」と評価した。
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