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地エネと環境の地域デザイン事業について

 太陽、水、風、森林などから得た自然エネルギーを生かした地域づくりが兵庫各地に広がっています。エネルギーの視点で地域資源を見直すことは、環境と農業、食のつながりへの理解を深め、地域の課題解決や将来像を描くための手がかりとなっています。そうした取り組みから得られた知見を共有し、しなやかな自立力を持つ地域の創造を目的とした「地エネと環境の地域デザイン」事業がスタートします。農、食、エネルギーに関わる人々、そして子どもたちが2030年の地域デザインに必要な発想を育み、磨いていくための場となる事業を1年間展開していきます。

 地エネと環境の地域デザイン実行委員会は、NPO法人都市型農業を考える会、JA兵庫六甲、兵庫県信連、兵庫県、神戸市、神戸大学、生活協同組合コープこうべ、神戸新聞社で構成しています。子どもの農業・エネルギー体験やシンポジウム、地エネ&農食ツアー、エネルギーと防災のイベントなどを開催します。

地エネとは

  「地エネ」は、地域資源から得る自然エネルギーの略。水が豊かで世界有数の森林国である日本では、昔から薪や炭を暖房や調理に使い、水車を田畑への水の供給や精米などの動力に活用するなどエネルギーを自給していた。
 しかし、石油やガス、電気が一気に普及した1960年代前半のエネルギー革命で、地エネの暮らしはほとんど姿を消した。
 自然エネルギーが再び見直されるきっかけとなったのが、2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故だ。原発のような巨大な発電所に電力を頼る一極集中型システムの危うさが露呈し、地域資源から得るエネルギーを地産地消する多極分散型の地域づくりの試みが各地で進んでいる。
 地エネの多くは、風力や小水力など発電機を回して電気を起こすタイプだ。木などを燃やすバイオマス発電や、地熱発電は熱も有効利用する。熱利用には温浴施設や農業用ハウスに使う薪ボイラーや家庭用の薪ストーブもある。太陽光発電や太陽熱給湯は太陽エネルギーを直接利用している。
 山間に放置されて水害の要因となっている間伐材を燃料とした木質バイオマス発電や、遊休農地で発電と農作物栽培を同時に行うソーラーシェアリングなど、地域の課題解決に生かす動きも活発になっている。日本では石油など化石燃料に年間25兆円払っている。地エネは東京や海外の資本に流出してきたエネルギー費を、地域経済に取り戻し、若者の雇用を生み出す手段となっている。

特集のご案内

「地エネと環境の地域デザイン」事業は、神戸市の食都神戸2020事業、神戸新聞創刊120周年記念事業のほか、兵庫県の県政150周年記念県民連携事業として行う予定です。

主催

地エネと環境の地域デザイン実行委員会


NPO法人 都市型農業を考える会


協賛

郷土振興調査会

後援

公益社団法人兵庫県畜産協会

兵庫県酪農農業協同組合