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所蔵資料について説明する河田恵昭・人と防災未来センター長=神戸市中央区脇浜海岸通1
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所蔵資料について説明する河田恵昭・人と防災未来センター長=神戸市中央区脇浜海岸通1
故黒田裕子さんの手帳などが並ぶ企画展=人と防災未来センター
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故黒田裕子さんの手帳などが並ぶ企画展=人と防災未来センター

 阪神・淡路大震災から25年を前に、神戸市中央区の人と防災未来センター西館に13日、自然災害に関する資料約3千点を収蔵した「河田文庫」が開設された。隣接する資料室では、同文庫を紹介する展示や、阪神・淡路の仮設住宅で被災者支援に尽力した故黒田裕子さんの足跡を振り返る企画展が始まった。(竹本拓也)

 同文庫は、防災・減災研究の第一人者である河田恵昭センター長(73)が長年収集してきた災害関連の資料を収蔵。自治体の防災計画や学会資料など一般に手に入らないものもあり、研究者だけでなく一般の人も閲覧できる。

 災害廃棄物処理を巡る議論に関する書類、神戸市の復興計画検討委員会や1994年に中国・温州であった高潮被害の報告書など、現在の災害対策を考える上で示唆に富む資料が充実している。

 13日の開設式では、同センターの牧紀男・震災資料研究主幹が「日本の防災体制を確立した研究者の資料を分かりやすい形で整理し、広く発信することは大きな意義がある」と解説。続けて河田さんが西館5階に設けられた部屋の前にプレートを取り付けた。

 河田さんは「同センターの収集資料約19万点の大半は阪神・淡路大震災後のものだが、震災前の資料も豊富にある。今後は1万点規模の公開を目指したい」と意気込んでいた。

     ◇     ◇

 企画展「被災地のナイチンゲール~黒田裕子が遺したもの」は、阪神・淡路や東日本大震災をはじめ国内外で被災者支援に尽力し、2014年に73歳で亡くなった黒田裕子さんの活動をたどる。

 宝塚市民病院の看護師だった黒田さんは震災直後から神戸市西区の「西神第7仮設住宅」に泊まり込み、孤独死や寝たきりを防ぐため、4年3カ月にわたり24時間態勢で見守りなどを続けた。

 黒田さんが代表を務めた支援団体の後継団体が昨年9月、約200点の関係資料を人と防災未来センターに寄贈した。企画展では、訪問記録や手帳、阪神・淡路以降の被災地支援の軌跡をまとめた年表など約30点が並ぶ。

 手帳には講演や打ち合わせのメモがびっしりと書き込まれ、寸暇を惜しんで被災者支援に身をささげたことがうかがえる。仮設住宅内で開いたイベントのチラシ、訪問の際の注意点をまとめたマニュアルもある。

 展示はいずれも来年3月8日まで。午前9時半~午後5時半。月曜と29日~来年1月3日は閉室。人と防災未来センター資料室TEL078・262・5058

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