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タブレットを使い、防潮扉を遠隔操作で開閉する市職員。実際は庁舎や自宅などで操作する=神戸市中央区新港町(撮影・辰巳直之)
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タブレットを使い、防潮扉を遠隔操作で開閉する市職員。実際は庁舎や自宅などで操作する=神戸市中央区新港町(撮影・辰巳直之)

 南海トラフ巨大地震の津波に備え、神戸市は、神戸港沿いの防潮扉を遠隔操作で開閉するシステムの運用を始めた。東日本大震災では、防潮扉を閉じる作業をしていた消防団員が逃げ遅れ犠牲になったケースがあり、こうした被害を防ぐとともに、海から近い市街地の安全を確保する。1月から7基が稼働可能となっており、2024年度までに全74基の運用を目指す。総事業費は約33億円。

 同市では千年に1度の「レベル2」の津波に備え、15年度から防潮堤の補強工事に着手。20年度に全て完了する見通しだが、防潮堤を機能させるには、防潮堤の一部である水門や防潮扉を素早く確実に閉める必要がある。夜間・休日は近くに住む市職員が駆け付けることになっており、職員の安全確保が課題だった。

 そこで市は、防潮扉228基を167基に減らした上、企業の警備員らが24時間監視する施設などを除き、74基を遠隔操作化することに。三宮南地区から着手し、夏にはメリケンパーク周辺でも運用が始まる。

 同市で予測される南海トラフ巨大地震の津波の到達時間は最短で約80分。新システムは、全国瞬時警報システム(Jアラート)で警報が伝えられると、約30分間周囲に避難を呼び掛けた上で自動的に閉鎖し、人を検知した場合は一時停止する。夜間や休日は、開閉を操作するタブレット端末を複数の職員が自宅に持ち帰って対応する。

 また全167基には、20年度末までに省電力の広域無線を活用した全国初の遠隔監視システムも搭載。開閉状況を常時確認できるようにする。市海岸防災課は「遠隔操作と監視のシステムを組み合わせ、津波の浸水被害を最小限に食い止めたい」としている。(石沢菜々子)

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