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初当選を決め、支持者とともに笑顔で万歳する清水貴之氏=西宮市六湛寺町(撮影・吉田敦史)
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初当選を決め、支持者とともに笑顔で万歳する清水貴之氏=西宮市六湛寺町(撮影・吉田敦史)

 日本維新の会新人の清水貴之氏(39)は、橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言などによる逆風をはねのけ、民主党現職との2番手争いを制した。「既得権の打破」を掲げ、街頭演説一本でつかんだ初当選。午後9時半すぎに西宮市の事務所で万歳三唱したが、支援者へのあいさつでは言葉を詰まらせる場面も。「皆さんと戦い抜き、当選ってこんなにいいものなのかと思った」と目を潤ませた。

 慰安婦発言に対する反発を受け、公示前は有権者に頭を下げ続けた。

 だが選挙戦に入り、手応えをつかむと、戦法を一変させた。「好き嫌いがはっきり出るくらいじゃないと存在感を示せない」。橋下共同代表の発信力を前面に押し出し、「はっきり物を言える政党」とアピールした。

 無党派層や高齢層への支持拡大を狙い、元民放アナウンサー、リポーターとしての経歴や、若さを積極的にPR。昨年末の衆院選で立候補した兵庫4区にこだわらず、神戸・阪神間などで街頭演説を重ね、「新しい政治にチャレンジできるのは維新だけ」と訴えた。

 維新は全国14選挙区の大半で苦戦した。兵庫は大阪以外で唯一善戦が伝えられ、党は「重点選挙区」に指定。「民主に代わる新しい野党を」と競り合う民主への攻勢を強め、批判票の受け皿を狙ったことも奏功した。

 大阪で会見した橋下共同代表は「兵庫で1議席取れても誇れない」と厳しい表情を崩さなかったが「(当選は)組織のメンバーがよくやってくれた結果」とねぎらった。

 議員としての抱負を問われた清水氏は「一票一票を託してくださった皆さんのための政治をしたい」と力強く語った。

(小川 晶、坂本 勝、初鹿野俊)

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