連載
【主体的国家運営実現を】
-急転直下の解散だ。
「任期の半分を残し、国論を二分するような争点もない。消費増税先送りは野党も賛成だ。来年は安保法制など対決法案が多く、じり貧になる前に、との魂胆が見え見えだ」
-結党間もない次世代にとって逆風では。
「党名が浸透していないのは確かだが、従軍慰安婦問題をはじめ成果を出してきた自負がある。少なくとも現有勢力を維持し、将来的には自公連立にくさびを打っていきたい」
-何を訴える。
「まずは主体的な国家運営の実現。アメリカ依存をあらため、安全保障や外交、教育を日本人の手で決める。拉致問題など戦後政治の欺瞞(ぎまん)もただす。経済では200兆円の基金を設け洋上風力発電やリニア網の構築、電線や水道の共同溝整備など大胆な投資をする。利権構造にしばられた自民にはできない」
-兵庫は候補者1人の戦いとなりそうだ。
「関西はどうしても維新の存在感が強いが、立候補を決断してくれた(党最高顧問の)石原慎太郎さんらの知名度も借り、総力体制でいく」(聞き手、撮影・山本哲志)
〈メモ〉 日本維新の会が分党し、石原慎太郎共同代表(当時)支持のグループにより今年8月に結党。平沼赳夫氏が代表に就いた。自主憲法制定など保守色の強い政策を掲げる。兵庫では6区の前職1人の擁立が決まっている。