連載
【既得権益の打破訴え】
-第三極として注目を集めた前回の選挙から2年がたった。
「『何かやってくれる』という高揚感はなくなったが、既得権益の打破や規制緩和といった訴えの根幹は、今回の選挙でも変わらない。組織や族議員に縛られた安倍政権にはできない、しがらみのなさを生かした改革をアピールしていく」
-民主との選挙区や政策の調整を有権者にどう説明するのか。
「バックグラウンドは違うが、『同一労働同一賃金』の政策など民主と一緒にできる部分がある。巨大与党に対抗するという意味で、連携の方向性は間違っていない」
「県内の候補者調整は、完全に一致はできないが、話し合う余地はあるという両党の今の関係が如実に表れた。全選挙区できれいに一本化されると、それこそ野合になる」
-小選挙区に3人の新人を立てる。
「安倍政権と戦う姿勢を示し、有権者の声を拾い上げていきたい。厳しい選挙戦になると思うが、『維新は足元が弱い』とよく言われており、支持の拡大にもつなげたい」
(聞き手・小川 晶、撮影・三浦拓也)
〈メモ〉次世代の党と分かれた日本維新の会と、みんなの党と分かれた結いの党が9月に合併した。前職は、日本維新出身が2人、みんな出身が2人。いずれも比例復活組で、選挙区での議席獲得を狙う。