連載
【経済政策の評価問う】
-景気回復の恩恵が地方は乏しいという声が多く聞かれるが。
「経済政策『アベノミクス』の評価とともに今後への期待を争点としたい。政権発足からまだ2年。賃金向上や雇用拡大を全国に行き渡らせる必要がある。経済状況を踏まえた税率10%への再増税延期は正しい判断だ」
「政府は地方重視も示した。神戸での医療産業都市構想や阪神港の整備拡充など、兵庫での実績も訴えたい」
-圧勝した前回の議席を守る戦いになる。
「全員当選が目標だが前回のような追い風は感じない。厳しい戦いが予想される選挙区もある。地方議員も連携して乗り切りたい」
-民主と維新など、野党間の選挙協力が進んでいる。
「政策抜きの数合わせだ。例えば『大阪都構想』。大阪で維新は推進する立場だが、民主は違う。有権者はどう見るだろうか」
-野党は、原発再稼働や集団的自衛権の行使容認なども争点に挙げている。
「現実を見据えた対応をしている。批判する野党も具体的な対案を示してほしい」
(聞き手・永田憲亮、撮影・宮路博志)
〈メモ〉政権を奪還した前回は候補者を立てた10選挙区で8議席を獲得。今回は前職8人と新人1人を擁立し、党本部に公認を申請している12区の無所属新人を県連が支援する。2、8区は従来通り公明候補を推薦する。