1995年1月17日の阪神・淡路大震災で、神戸市立西灘小学校(同市灘区)5年の浅井亜希子さん=当時(11)=が亡くなった。「アッコちゃん」と呼ばれて慕われた少女のこと、そして震災のこと。同小の5年生たちが授業で学んでいく様子を、シリーズ「震災って何?」で報告します。
昨秋から阪神・淡路大震災を学ぶ神戸市立西灘小学校(灘区)5年1、2組の児童たち。各学級を受け持つ教諭には、それぞれ指導に懸ける思いがある。
1組担任の中村功児先生(39)は小学6年の時、同市東灘区魚崎西町の自宅で揺れに遭った。外から「助けて」という叫び声や警報の音が聞こえてきた。家族はみんな無事だったが、同じ小学校の児童らが亡くなったと後で知った。
数日後。震災の死者を伝えるテレビのテロップに、よく知る名前があった。地震の3日前、最後に会ったときにけんか別れした同学年の男の子だった。「仲直りもできないまま。ショックだった」。身近な同世代の子を突然失う。あのときの気持ちは今も言い表せない。それでも、子どもたちには伝えたい。「今住んでいる街で何があったか。きちんと学んで育ってほしい」
2組担任の長谷川雄大先生(24)は、震災から約4年後の生まれ。「自分が教えていいのか」との葛藤がある。「心の底から募る悲しみ、つらさは本人にしか分からない。被災者の言葉に比べれば重みがなく、勝手にふがいなさを感じている」
それでも、教訓を伝えたいとの思いは強い。学生時代には防災士の資格を取った。卒業論文のテーマは南海トラフ巨大地震などの防災について。尼崎市で被災した両親からも詳しく話を聞いた。「地震は過去の出来事ではなく、またいつ起きてもおかしくない。人ごとじゃない」。自らにも言い聞かせながら、児童と向き合う。
【バックナンバー】
(9)1・17 風化防ぐため学び、伝える
(8)発表 防災マップ危険箇所は?
(7)目線 引率は大学生一緒に学ぶ
(6)校区 備えと危険歩いて把握
(5)検索 こんな火事、想像できない
(4) 命 娘の声が聞こえる気がした
(3)朗読 母娘2人でふたつの命支えた
(2)日常 生きてたら、友達になりたい
(1)時計 同じ学校、同い年の子死んじゃった
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