兵庫県の西部・たつの市に本社のある製麺会社「イトメン」。主力の袋麺「チャンポンめん」は南国の島・タヒチで袋めんのシェア6割を占めるとされる。なんで日本から遠く離れた海外で人気なのか-。ほぼ半世紀前に海を渡ったという“播磨のソウルフード”が、今も「浮気されずに食べ続けられている」(同社)。その理由を探った。
タヒチでの商品名は「ALL-IN-ONE」。日本語に訳せば「一つで全てを兼ねる」という意味だが、袋の中身は日本で販売されている「チャンポンめん」のめんと粉末スープのみ。エビとシイタケのかやくは付いていない。
ネーミングがやや大げさでは? 担当者にぶつけると「何を入れても合う味。自由にトッピングができる」ときっぱり。そう聞くと何となく納得させられてしまう。
人気の理由は何なのか。担当者は「よく売れている北陸と同様、魚介類など食材が豊富。あっさりスープが使いやすいのでは」と推測する。
ほかの社員にも聞いてもらうと「包装が青基調で、美しい海に囲まれたタヒチのイメージと合うからだろう」。味ではなく、見た目が功を奏したとの意見も出た。
さらに“有力”とされるのが社内でひそかにささやかれている「イトメンは島で強い」という仮説。実は鹿児島の奄美大島や伊勢志摩の離島に発売当時から根強いファンがいる。
なぜ島なのか? 担当者は「はっきりした理由は分からない」。謎は深まるばかりだ。(三島大一郎)
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