兵庫県姫路市が発祥の「ラー麺ずんどう屋」。特長は濃厚豚骨スープに細麺。と、十分理解した上で、事業を展開するZUND(本部・姫路市)であえて尋ねてみた。隠れた人気メニューとか、ありません?
誰よりずんどう屋の味を愛する馬場紳介常務(32)が冷静に答える。「一番おいしい食べ方だから『元味らーめん』を基本にしています。あまりいろいろ入れないで」
そうは言っても、とメニューに目を落とす。麺は「細ストレート」と「中太ちぢれ」の2種類、背脂の量も「あっさり」からたっぷりの「まみれ」まで選べる。そして多彩なトッピング。高菜やニンニク、紅ショウガ、ネギ、もやしまでそろえておいて「そのまま食べて」は酷ではないか。
見かねた広報担当の北村欣一朗さん(38)がつぶやいた。「僕は『ねぎらーめん』のネギもやしトッピングが好きですけどね」。それだ。申し訳ないとは思いつつ、総本店(姫路市船丘町)にお邪魔して、実際に作ってもらった。
基本の元味らーめんに、たつの市で自社栽培しているネギを約100グラム入れるのが通常の「ねぎらーめん」。そこにトッピングのネギ(約80グラム)ともやしを加え、富士山型に盛る。「ちょっとやりすぎでは」。そんな腹の内を見透かしたように稲葉廣樹店長(30)が「“インスタ映え”するでしょ」と無邪気に笑う。
食べ方はレンゲでスープを回しかけた後、野菜や麺、チャーシューをかき混ぜて一緒にほおばる。やや食べにくいが、濃厚なスープと、シャキシャキのネギが絶妙に合ってうまい。聞けば北村さんだけでなく、注文する常連客も多いという。
他にも総本店で長年愛されるピリ辛の「ずん辛らーめん」や、一部店舗で出している「すじ飯」など、隠れた人気メニューが複数存在するという。完成された一杯へのこだわりが、ずんどう屋の人気を高めてきたのは間違いない。それでも魅力的なアレンジメニューがラーメン好きにはたまらない。(井沢泰斗)
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