生死のはざま ーサバイバルファクターを探る

阪神・淡路大震災で脱線したJRの列車=1995年1月17日、西宮市平松町
脱線十六列車八十四両。十年前の阪神・淡路大震災で、走行中のJR、私鉄などが受けた被害だ。
死者は奇跡的にゼロだった。未明の発生で列車の本数や乗客が少なく、新幹線も動いていなかったためだ。橋から転覆しかかった列車を鉄柱が支えた幸運もあった。そのため「在来線の脱線被害はそれほど深刻ではないとする安易な見方が広がった」と、鉄道関係者は懸念した。
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