生死のはざま ーサバイバルファクターを探る

つり革や手すりが乗客の「命綱」となった(事故車両と同じ207系の車内)
「つり革のおかげで飛ばされた順番が遅く、人の下敷きにならなかった」(男性20歳)「進行方向にあった手すりが体を支え、衝撃で飛ばされなかった」(男性25歳)
脱線事故で犠牲者が集中した一、二両目。そこから生還した乗客三十人の証言では、事故当時立っていた乗客は二十人。そのうち十六人はつり革につかまっていた。生き残ることができたのは、「つり革や手すりにつかまっていたから」と考える乗客は多い。
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